珈琲タイム

おうちでも楽しめる詩歌文学館

春にもご案内しましたが、

ただいま岩手県の日本現代詩歌文学館にて

こんな常設展が好評開催中です。

 

 

 われ、敗れたり

 ―敗北と失敗、あるいは挫折と復活の詩歌―

 

 会期:2020年3月17日(火)〜2021年3月7日(日)9:00〜17:00

 場所:2階 展示室

 入場料:無料

 展示内容:詩歌人による直筆作品46点。

      エッセイ。インスタレーション ほか

 

 ****************

 

 ところが、新型コロナウイルスの全国的な感染拡大で

 お出かけもなかなかままならない状況。

 そこで、臨時休館中(4月25日〜5月7日)にHPで特別公開されていた

 「ウェブ展示室」が再度公開されることになりました。

 

 出品作品や作者のコメント、写真、

 さらに今回は作者による朗読音声の試みも♪

 

 上記、出品者の承諾を得られたものより随時公開されています。

 管理人も作品参加しています。

 (公開は会期終了までの予定)

 みなさま、ぜひどうぞ。

 

 くわしくはこちら


風の会

 

7月20日、島根県の川柳家・金築雨学さんが

逝去されました。享年79。

詩性と批判精神を湛えた独自の作風で

全国にファン多き作家でした。

私もその一人です。

 

雨学さんは、島根県川柳界の要職を歴任される一方

小学校へ出向き、子どもたちに川柳を教える活動なども

しておられました。

 

時実新子が1975年(昭和50)に創刊した「川柳展望」に翌年から参加し、

1978年には展望叢書より第一句集『金築雨学川柳集 夕なぎ』を上梓。

 

 今までの迷いが嘘のような空

 ふるさとの潮の流れに身を任す

 海峡をのぞく仏の前垂れよ

 吊り橋がうなる一日子を捜す

 山陰の風カタカタと人形の首

 

3年後には川柳研究会「風の会」を創立。

山陰の気鋭たちが切磋琢磨するこの会を時実新子も応援し、

合同句集『風』が発行(1985年)される折には

序句「風七句」を寄せています。

 

「風七句」 時実新子  

 

 風枕みじかき夢の果てもなや

 風と人のほかに何ある恋やせん

 突風の樽ころがしはあの世まで

 蟷螂の長考待てず風の旅

 罪千夜一夜 風鈴鳴り通す

 秋風に隠れ棲むとは申さじよ

 風の子は終生父の名を問わず

 

序文は柴田午朗さん。

『辺境ともいえる山陰に、

 この「風」という一点を印した功績は大きいと思う。』

 

「風の会」は1997年に閉会されましたが

山陰で、さらに山陰発で、

まさにさまざまな風をおこしたのでしょう。

 

ところで金築雨学さんと、一度だけお目にかかる機会を得ました。

3年前、出雲で開催された川柳大会でのこと。

懇親会では時実新子や展望の懐かしいエピソードを

いろいろ語ってくださいました。

終始ほがらかで、そのときのあたたかい笑顔を思い浮かべながら

合掌です。


ガラスの林檎

世の中、実にいろいろと予断を許さない状況が続いています。

 

ふと、書棚に飾っている

ガラスの林檎と目が合いました。

 

 

高さ数センチのペーパーウェイト。

手のひらにころんとのせると

ガラスの持ち重りがしっくりなじみます。

 

実はこれ、ある年の「川柳大学」全国大会の特選の賞品なんです。

というとちょっと自慢めきますが、

特選よりも、この素敵な林檎は確かにちょっと自慢です。

賞品を選んだのは発行人の安藤まどかさん。

 

お洒落なモノが大好きだったまどかさんは

大会の際、賞品や記念品を何にするかにも

いつも楽しく腐心されていて、

そんなまどかさんチョイスの品々は

大会の嬉しいサプライズでもありました。

 

さてもこの林檎。

折にふれ、ふっと目が合い、

しばし見つめているだけで

心が落ち着いてくるようで、不思議フシギです。


窓と窓

 

 

いきなりですが、

芳賀博子の新作5句です。

 

 脱獄記ざくりとスカッシュの氷

 夕焼のまだ書き込みもなくきれい

 銀ピアス蛍を誘い出すための

 本件については折をみてダリア 

 眼裏と照らし合わせてみる星図 

 

このできたてほやほやを、

俳人の坪内稔典氏が、ご自身のブログ「窓と窓」の

今朝の記事で、さっそくご紹介くださっています。

 

 夕焼けと銀ピアスの句がいい。

 出来たてのような夕焼けを

 「まだ書き込みもなくきれい」とまで言い切るのは

 川柳の得意とする表現だろう。

 

と始まり、はてさて川柳とは俳句とは。

この続きはこちらでぜひ!

 

さて、ねんてん先生率いる「船団の会」が

この6月1日に発行の「船団」125号をもって完結しました。

(秋に増刊号が出るとのこと)

まっこと多士済済の集団は「散在化」し、

それぞれの新しい活動が

すでにさまざまに始まっています。


青森縣川柳年鑑ねぶた

青森県川柳連盟より

『青森縣川柳年鑑ねぶた 2020年第1集』が

発行されました。

 

「青森川柳年鑑 ...」の画像検索結果

 

青森といえば

ご存じ時実新子にとっても句碑建立などゆかり深く、

とても川柳の盛んな地。

そんな川柳王国の情熱とパワーが見事に結集しています。

 

連盟の理事長は碾鸛石さん、

そして事務局長は濱山哲也さん。
お二人によれば、年鑑の発刊は、

一昨年逝去された高田寄生木さんの悲願でもあったそうです。

長年、青森川柳界を牽引された高田寄生木さんは

「短歌、俳句のように、川柳も毎年きちんと記録誌を出さなければ、

 いずれ世間に置いてきぼりにされるよ」が

口癖だったとのこと。

ならば「やるなら今」、と立ち上がったお二人の号令のもと

超結社で170名の方が参加されています。

 

 逆転は方程式にない構図       工藤青夏

 くちづけの位置まで背伸びして ひとり  笹田かなえ  

 ここからは流れ解散だな友よ     碾鸛石

 欠けたのもあったね駄菓子屋の夕陽  千島鉄男

 化けていて何に戻るか忘れている   野沢省悟 

 戦争が終わり戦争はじまった     濱山哲也

 どこまでも階段降りて行けば 空   むさし

 

1人10句に加え、県内で開催された主な大会の記録等も収載されていて、

青森川柳界の1年を俯瞰できる貴重な1冊です。

 

さて年鑑ですから、これから毎年発行されていくのですが

ふーっ、これを纏め続けるなんてすごいエネルギーだなあ

・・なんて、県外人はくらくらしつつ

とってもうれしく、うらやましいプロジェクトが

青森でスタートしました。


睡蓮と蛙

関西も梅雨入りしました。

いきなり蒸し暑くなってきましたが

6月もまたさまざまな花美しく、

近所の散歩コースでは紫陽花が見頃です。

 

さて、こちらには睡蓮。

 

びわこ番傘川柳会が発行する月刊誌「川柳びわこ」の最新号の表紙です。

ぐぐっと寄ってみますと

 

葉っぱに鎮座する2匹の蛙も愛嬌たっぷりで

思わず頬がゆるみますが

表紙絵を描かれているのは

川柳作家で、本誌編集人の永政二さん。

 

永氏といえば、ご存じ元川柳大学会員でもいらして、

かつて川柳大学の表紙絵も手掛けられていました。

 

この133号(2007年1月号)から

終刊140号(2007年8月号)までをご担当。

それまでは新子学長自らが

絵筆をとっていましたが、体調を崩し、

永氏ご指名でバトンタッチとなりました。

 

軽妙にしてなんとも味のある「政二タッチ」は

当時から毎号ファンの注目を集めましたが

このたびの蛙と睡蓮も、

見入っていると、水面が風に揺らぎ、

その風のなんと心地よきこと。

 

※一部訂正


幻の句集、再び!

神戸文学館でこんな企画展を開催中です。

文学館収蔵の貴重な品々を公開する、

タイトルもずばり「蔵出しアラカルト」。

 

 

といっても新型コロナウイルス感染拡大防止のため

5月末日までは臨時休館中ですが

6月1日(月)より再開、

また本展の会期も6月14日(日)まで延長されるそうです。

(変更がある場合は神戸文学館のHPで告知)

 

さて、そのお宝の中に、

あの『百人一句集』も入っています!

『百人一句集』といえば5年前に管理人が偶然入手、

「幻の句集、見つかる」とメディアでも話題になり

翌年には神戸文学館の特別展で公開されました。

句集には時実新子も参加しています(参照)。

 

その句集、後になんと神戸文学館の「蔵」にも

眠っていたことがわかり、

このたびの展示とあいなったそうです。

 

ということで、休館直前に観にいってきました。

 

壁面に100枚すべてがずらり!

その1枚1枚が本当に美しく、

句にも絵にも、改めて見入ってしまいました。

 

他にもまだまだ

面白く、珍しく、美しい品がいろいろ。

 

 

緊急事態宣言が解除になっても

まだまだ移動には用心せねばならず

遠方からのご来場は難しいかもしれませんが

お近くの方は、ぷらっとぜひ。


ハッピー川柳塾

今日は母の日。

ということで時実新子の母の句をいくつか

みなさんとともに味わいたいと思うのですが、

ちょっとその前に。

こちらは「時実新子のハッピー川柳塾」の

テキストです。

 

 

かつてNHK教育テレビで人気を博した

教養講座シリーズ「趣味悠々」。

その川柳講座の講師を務めたのが時実新子でした。

タイトルはずばり「時実新子のハッピー川柳塾」。

2004年9月から10月まで全8回のオンエアで

司会は落語家の立川志の輔さん。

一般からの生徒さんたちとともに

実践スタイルで進行された、

とてもわかりやすくて楽しい番組だったのですが

初回の題は「母」でした。

テキストには新子の「母」をテーマとした作品から

12句が掲載されています。

 

 母の祈りに私の未来縛られる

 ひと言も言わずに母は粥を煮る

 母の爪はわたくしにそっくり

 母を忘れたひとときは母に似る

 母になるその日初めて雪が降り

 まんまんと水たたえられ母である

 母ならばすぐに笑ってみせましょう

 子を庇うとき一匹の獣たり

 まっすぐに子をみつめる日涙なし

 子が死ねと言った階段おりてゆく

 母の視線がわたくしを不思議がる

 たんねんに見ておく母の顔かたち

 

いかがでしょう。

ちなみに本講座のキャッチフレーズは

「泣いておもしろ、怒っておもしろ、

 とにかくおもしろい」

でした。

でも五七五で泣いて、怒って、

その先にはきっと「ハッピー」が待っている、はず。


愛読者カード

こちらは時実新子の句集『月の子』です。

 

 

川柳を始めて25年の句業から

自選833句が収載されています。

新子句集の中でも『月の子』が一番好き、

というファンも少なくありません。

東京の出版社、たいまつ社の大野進社長が

時実新子を訪ね、運命の出会いを果たしたのが

1978年(昭和53)8月24日。

もうその3か月後には同社より出版された本句集には、

第1句集『新子』や、

後の大ベストセラー『有夫恋』とも違う

パッションがほとばしっている気がします。

 

 サーカスの綱が張られてゆく星空

 静けさよ月光すでに樹と通じ

 窓からの景色一切忘れ給え

 

ところで、管理人が入手した1冊に

たいまつ社の愛読者カードがはさまっていました。

勝手に栞がわりにしていたのですが

先日、句集再読の折、

なにかこれもパッションの一部のような気がして

ここにアップいたしますね。

 

 

裏面にはこんな記載も。

「このハガキをお送りくださった方には、

 毎月二○名様に限り抽選で

 たいまつ新書を一部贈呈しますので

 ご希望の書名をカッコ内にお書きください。」


「現代川柳」第10回川柳大会(誌上句会)のお知らせ

「現代川柳」様より以下のご案内をいただきました。

ふるってご参加ください。

 

********************

 

6月21日に開催予定でありました「現代川柳」第10回川柳大会は

誌上句会に変更となりました。

 

「現代川柳」公式ブログに誌上句会の要項を掲載しております。

会員・誌友以外の方もご参加いただけます。

詳細は以下のリンクよりご確認くださいませ。

みなさまのご参加をお待ちいたしております。

 

https://t.co/LnSz4TzYQw

http://brownycat.blog60.fc2.com/blog-entry-126.html?sp


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プロフィール


芳賀博子
元「時実新子の月刊川柳大学」会員
初代管理人・望月こりんさんより引き継ぎ、2014年2月より
担当
http://haga575.com

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