珈琲タイム

幻の句集、再び!

神戸文学館でこんな企画展を開催中です。

文学館収蔵の貴重な品々を公開する、

タイトルもずばり「蔵出しアラカルト」。

 

 

といっても新型コロナウイルス感染拡大防止のため

5月末日までは臨時休館中ですが

6月1日(月)より再開、

また本展の会期も6月14日(日)まで延長されるそうです。

(変更がある場合は神戸文学館のHPで告知)

 

さて、そのお宝の中に、

あの『百人一句集』も入っています!

『百人一句集』といえば5年前に管理人が偶然入手、

「幻の句集、見つかる」とメディアでも話題になり

翌年には神戸文学館の特別展で公開されました。

句集には時実新子も参加しています(参照)。

 

その句集、後になんと神戸文学館の「蔵」にも

眠っていたことがわかり、

このたびの展示とあいなったそうです。

 

ということで、休館直前に観にいってきました。

 

壁面に100枚すべてがずらり!

その1枚1枚が本当に美しく、

句にも絵にも、改めて見入ってしまいました。

 

他にもまだまだ

面白く、珍しく、美しい品がいろいろ。

 

 

緊急事態宣言が解除になっても

まだまだ移動には用心せねばならず

遠方からのご来場は難しいかもしれませんが

お近くの方は、ぷらっとぜひ。


ハッピー川柳塾

今日は母の日。

ということで時実新子の母の句をいくつか

みなさんとともに味わいたいと思うのですが、

ちょっとその前に。

こちらは「時実新子のハッピー川柳塾」の

テキストです。

 

 

かつてNHK教育テレビで人気を博した

教養講座シリーズ「趣味悠々」。

その川柳講座の講師を務めたのが時実新子でした。

タイトルはずばり「時実新子のハッピー川柳塾」。

2004年9月から10月まで全8回のオンエアで

司会は落語家の立川志の輔さん。

一般からの生徒さんたちとともに

実践スタイルで進行された、

とてもわかりやすくて楽しい番組だったのですが

初回の題は「母」でした。

テキストには新子の「母」をテーマとした作品から

12句が掲載されています。

 

 母の祈りに私の未来縛られる

 ひと言も言わずに母は粥を煮る

 母の爪はわたくしにそっくり

 母を忘れたひとときは母に似る

 母になるその日初めて雪が降り

 まんまんと水たたえられ母である

 母ならばすぐに笑ってみせましょう

 子を庇うとき一匹の獣たり

 まっすぐに子をみつめる日涙なし

 子が死ねと言った階段おりてゆく

 母の視線がわたくしを不思議がる

 たんねんに見ておく母の顔かたち

 

いかがでしょう。

ちなみに本講座のキャッチフレーズは

「泣いておもしろ、怒っておもしろ、

 とにかくおもしろい」

でした。

でも五七五で泣いて、怒って、

その先にはきっと「ハッピー」が待っている、はず。


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プロフィール


芳賀博子
「時実新子の川柳大学」元会員。
初代管理人・望月こりんさんより引き継ぎ、2014年2月より担当。
ゆに代表。
https://uni575.com

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