珈琲タイム

川柳のお悩みには

なんであれ学びに悩みはつきもの。

川柳もまた然りで、初心であってもベテランであっても

悶々の種は尽きまじ。

そこでご紹介したいのがこちらの本です。

 

 

たにひらこころさんの『COCO論』(新葉館出版)。

「川柳マガジン」に11年間連載された

人気のお悩み相談コーナーが1冊にまとめられたものです。

川柳作家で心理カウンセラーでもある、たにひらこころさんが

読者のお悩みを「バッサバッサと斬り捨て」るように、

そしてユーモアたっぷりに回答していく、

その回答っぷりには、改めて大いに笑ったり唸ったり。
 

たとえばスランプに悩むご相談には

「それは作ろう作ろうとするから逃げてゆくのです(恋と同じ?)」

「少し欲(上手に作ろう)が出てきた時に立ちはだかる壁には

 思いきりぶつかることです。

 大きコブを作ってスタコラ逃げ出せばいいのです。」なんて。

 

たにひらさんは元「川柳大学」の会員。前書きには

「恩師時実新子の才能には及びもつかないが

 本音人間であるところだけは、しっかり受け継いだようだ」

とあります。

もうすぐ新年度。なにかともやもや中の方は

本書を開いてみられるのも手かも。


与謝野晶子の満蒙旅行

関西でただいまこんな企画展が話題を呼んでいます。

大阪府堺市にある「さかい利晶の杜(りしょうのもり)」で開催中の

「与謝野晶子の満蒙旅行〜初公開書簡を中心に〜」

 

「歌人の与謝野晶子と夫の鉄幹が満州と内蒙古を旅行した際、

 実現に尽力した南満州鉄道(満鉄)社員らに宛てた書簡約10点が見つかり」

初公開されています。

書簡は満鉄のハルビン事務所長だった古澤幸吉氏ご夫妻が、

晶子夫妻から受け取ったもので、

「神奈川県の旧宅に残っていたのを、孫で元朝日新聞記者の陽子さんが発見した」

とのこと。

これはナマで拝見したい。

https://www.asahi.com/articles/ASM2N3GQBM2NPTIL003.html

 

古澤陽子さんといえば、アサヒグラフの「川柳新子座」などご担当され、

新子先生もとても恃みにされていた記者さんです。

「満蒙旅行」とタイトルからしてロマンあふれる企画展、

ご興味おありの方は、ぜひどうぞ。

会期は3月24日(日)まで。

 


新子花ごよみ #60

 

日は春にニュースはスポーツに移る  新子

 

 

窓の日差しがやわらかくなった。

ニュースは特段大きな事件なくスポーツへと移り、

野球のキャンプ情報など流している。

あ、春だなあと。

そんなおだやかな1句に、ほっと息をつきます。

 

今日は時実新子の命日。

仏教でいえば十三回忌になります。

コーヒーをこよなく愛した先生を偲びながら

今、ちょっとおいしいコーヒーを淹れました。

みなさんも一緒にいかがですか。

 

(「時実新子の川柳大学」123号 2006年3月)


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プロフィール


芳賀博子
「時実新子の川柳大学」元会員。
初代管理人・望月こりんさんより引き継ぎ、2014年2月より担当。
ゆに代表。
https://uni575.com

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