まどかさんとこりんさん
元「川柳大学」発行人で
当サイトの初代管理人であった安藤まどかさんは
川柳の佳き書き手でもありました。
最初は「安藤まどか」として、
後に雅号を「望月こりん」に改名されましたが
まどかも望月こりんも
名付け親は、母の時実新子です。
さて今日はまどかさんの命日。
いろいろを懐かしく思い出しながら
2冊の句集を開いています。
その中から私のお気に入りの句を
いくつかピックアップしますね。
思い出の数が合わない夫といる まどか
春が来て小さな川に流すもの
弟の武器は大きな石頭
ほんとうは兎何見て跳ねたやら
バンジーもこの世も飛べぬあかんたれ
誘うのは月夜の道のすべり台 こりん
一月の空 恩はとっくに返してる
やわらかなまっすぐがあるこの街で
スカイバス生きてることを伝えてよ
いっさいの薬を断って深呼吸
まどか句は限定5部(!)の
ご自身による手作り句集「MACORINKU」から
引きました。
一方、こりん句はこちらの
川柳アンソロジー「月の子」
(月の子会 発行/あざみエージェント
http://azamiagent.com/)からです。
ユーモラスでチャーミングなまどか句も
いのちきらめくこりん句も
今なお、生き生きと胸に響きます。
そして毎年のことながら思うのです。
雲の上でも、ころころと
笑っていらっしゃるかなあって。
- 2019.01.25 Friday
- 思い出
- 14:09
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- by 「時実新子の川柳大学」管理人