珈琲タイム

新句集、刊行!

ジャジャーン!

と私事恐縮ですが、このたび管理人・芳賀博子が

第2句集を上梓いたしました。

15年ぶりの新句集です。

タイトルは『髷を切る』(青磁社)。

 

 

 春暮れる消える魔球を投げあって

 私も土を被せたひとりです

 一点の噓 数式が完成す

 ひきちぎるためにつないでいる言葉

 いいよって乗っけてくれたトンボの背

 ニホンオオカミの末裔にてネイル

 あ、録画するのを忘れてた戦争

 

濱崎実幸さんによる装幀もウリです♪

ご注文は最寄りの書店やネット書店へどうぞ、ぜひ。

 

※追記 Amazonでのお求めはこちら

 


新子花ごよみ #55

 

風の駅まもなく電車が入ります  新子

 

 

 

大型台風に続き、北海道での地震。

被災された皆様に心よりお見舞い申しあげます。

 

今月は時実新子のお気に入りの句をお届けします。

いや、お気に入りかどうか、

直接ご本人に確かめたことはないのですが

雑誌やテレビ出演での自作紹介で

折にふれ挙げられていた句です。

 

いわゆる代表作として知られるような

情念ほとばしる句と比べると

ごくさりげなくてリズムも中八。

それでも、なにか深い思い入れあり

終生大切にされていた作品ではないかと思います。

 

句にいろんな景が浮かびます。

まもなく入る電車に乗るのは

作者か、あるいは。

 

季節の変わり目に、ふと口ずさみたくなる一句。

風の駅に吹くその風の趣も

味わうたびに異なるのですが、

今はやわらかに胸に沁み入り、

はやく穏やかな秋に落ち着くことを

祈るばかりです。

 

 

(『時実新子全句集』/大巧社)


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プロフィール


芳賀博子
「時実新子の川柳大学」元会員。
初代管理人・望月こりんさんより引き継ぎ、2014年2月より担当。
ゆに代表。
https://uni575.com

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