美しいラストパス
大阪北部地震から1週間。
連日続報が伝えられるなか、
サッカーワールドカップでの
サムライジャパンの活躍が日本を沸かせています。
ところで時さかのぼって2002年。
日韓開催のワールドカップの折、
「川柳大学」ではこんな特集が組まれていました。
タイトルもずばり「サッカーWカップを詠む」です。
掲載句を少しご紹介しましょう。
トルシエと同じリズムで噛んだガム 清水和子
ベッカムのグラビア抱いて美容院 渡辺 梢
神様もオロオロしてるロスタイム 鑓田郁夫
懐かしいですね。トルシエ監督のあのたたずまいや
ベッカムのソフトモヒカン。
それからそう、「ロスタイム」という言葉も
いつから「アディショナルタイム」になったんでしたっけ。
ほどほどの愛国心でサポーター 原口美智江
サッカーの影に隠れている事件 高田和代
はっとして、クールな詠みぶりにうなります。
そしてこんな句にどきり。
愛していると美しいラストパス 重森恒雄
ラストパスが見事にキマッた一句です。
さて2018年のワールドカップ。
日を追うごとにますます熱を帯び、
川柳子のペンがどうとらえていくかにも注目です。
- 2018.06.25 Monday
- 川柳
- 10:19
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- by 「時実新子の川柳大学」管理人