珈琲タイム

70年、110年、300年

川柳誌各誌の新年号。

巻頭言にはそれぞれ今年の抱負が語られています。

 

昨年に引き続き、

今年大きな節目を迎える柳社がいくつか。

たとえば新潟の「柳都」は創刊70年。

主幹の大野風柳さんは20歳で柳都川柳社を創設、

以来70年を走り続け、先日90歳になられました。

大阪では「番傘川柳本社創立110年」。

こちらは磯野いさむ名誉主幹100歳のお祝いも兼ねて

秋に全国川柳大会が開催されます。

 

と、昨日届いた神戸発の「現代川柳」1月号。

こちらはご存じ、元「川柳大学」編集長の

故・曽我六郎氏が立ち上げられ

今年創刊10年を迎えるとのこと。

 

そして今年は柄井川柳生誕300年の年でもあります。

さまざまな歴史が交差しながら

その先端の「今」にいる私たち。

さあ、どんな川柳を書きましょうか。


あなたがいるから、わたしも光る

平昌オリンピックまでいよいよあとひと月。

連日、各競技の代表選手が発表され

応援ムードもヒートアップしていますね。

 

ところでちょっとさかのぼって。

昨年12月27日付の神戸新聞朝刊1面に

こんなコラムが掲載されました。

書き出しに新子句が引かれています。

 

 

 川柳作家、時実新子さんを代表する句に

 <君は日の子われは月の子顔上げよ>

 がある。太陽のごときあなたがいて、

 わたしは月のように美しく輝く―

 燃えるような恋心をうたっているのだが、

 時としてこの句は切磋琢磨でお互いを

 高め合うライバル関係にも当てはまる気がする。

 あなたがいるから、わたしも光る。

 この場合はどちらも太陽であり月でもあろう。

 

そしてフィギュアスケート女子の代表を競った

坂本花織選手と三原舞依選手を紹介。

2人は同じ神戸出身で、

「かけがえのない親友で、ライバルだという」。

 

決戦の全日本選手権。

管理人もテレビ観戦してました。

五輪代表には坂本選手が選ばれましたが、

三原選手も大健闘。

ほんと、2人の切磋琢磨はまだまだこれから

どんなドラマを紡いでいくのか。

 

さて冒頭の新子句を受けて

コラムはこうエールを送ります。

 

 坂本さんの今季のショートプログラムは

 ベートーベンの「月光」だった。

 銀盤を月のように美しく照らして

 ―と大舞台が輝く君を待っている。

 


新子花ごよみ #47


犬走れ使いに走れ愛走れ   新子

 

 

 

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。

 

戌年。そして平成30年。

来年に向けて、平成という時代の

カウントダウンが始まりました。

未来を見すえながら、来し方を振り返る

というと、ふとかつてのミレニアム・フィーバーが

よぎったりもします。

 

さても年頭、なんとも頼もしい犬に登場してもらいました。

みなさまにとって

愛にあふれた一年でありますように。

 

 

(句集『愛走れ』 時実新子/角川春樹事務所)


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プロフィール


芳賀博子
「時実新子の川柳大学」元会員。
初代管理人・望月こりんさんより引き継ぎ、2014年2月より担当。
ゆに代表。
https://uni575.com

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