新子日録
神戸文学館の新子展にさりげなく展示されている
カラフルなファイル。
実はこちらもぜひ注目いただきたい資料です。
中味は「月刊川柳大学」に毎号連載されていた
「朝礼」(巻頭言)や巻末の日録を、
コピーして綴じたもの。
日録は「学園日記」から「くもち坂覚え書き」、
「新子日録」へとタイトルを変えつつ、
これがもう抜群におもしろいのです。
こんな1ページです。
日々の記録や雑感の軽いメモのようで
そこは時実新子のペン。
たとえば2000年3月25日。
「カレンダーに○印があるが何があったか思い出せない。
思い出せない日は死んだ日だと思うことにする。」
翌月4日。
「郵貯センターの課長と女子職員のお二人来訪、
一日所長の打合わせ。
記念切手のミシン目が切り取りにくい、など
さんざん悪口を言ったあと、出されたお土産が
『記念切手セット』。舌禍おそるべし、よねえ。
ついでに言えば〈電話では失礼やって来て邪魔な〉も私の句。」
日録もまた本音満載で、
今読んでもウフフタハハと笑える、唸る♪
ご来場の折には、ファイルもぜひお見逃しなく。
さて今日は午後から神戸文学館主催のイベント
「万葉集ゆかりの敏馬神社を訪ねて
〜歴史散歩と川柳講座〜」を楽しみます。
神戸はほんにウォーク&川柳日和です♪
- 2017.11.25 Saturday
- 時実新子没後10年
- 09:38
- comments(0)
- -
- -
- by 「時実新子の川柳大学」管理人