珈琲タイム

新子日録

神戸文学館の新子展にさりげなく展示されている

カラフルなファイル。

実はこちらもぜひ注目いただきたい資料です。

 

中味は「月刊川柳大学」に毎号連載されていた

「朝礼」(巻頭言)や巻末の日録を、

コピーして綴じたもの。

日録は「学園日記」から「くもち坂覚え書き」、

「新子日録」へとタイトルを変えつつ、

これがもう抜群におもしろいのです。

 

こんな1ページです。

日々の記録や雑感の軽いメモのようで

そこは時実新子のペン。

たとえば2000年3月25日。

「カレンダーに○印があるが何があったか思い出せない。

 思い出せない日は死んだ日だと思うことにする。」

翌月4日。

「郵貯センターの課長と女子職員のお二人来訪、

 一日所長の打合わせ。

 記念切手のミシン目が切り取りにくい、など

 さんざん悪口を言ったあと、出されたお土産が

 『記念切手セット』。舌禍おそるべし、よねえ。

 ついでに言えば〈電話では失礼やって来て邪魔な〉も私の句。」

 

日録もまた本音満載で、

今読んでもウフフタハハと笑える、唸る♪

ご来場の折には、ファイルもぜひお見逃しなく。

 

さて今日は午後から神戸文学館主催のイベント

「万葉集ゆかりの敏馬神社を訪ねて

  〜歴史散歩と川柳講座〜」を楽しみます。

神戸はほんにウォーク&川柳日和です♪


お向かい、お隣りへもどうぞ

 

先週アンコール放送された

「NHK映像ファイル あの人に会いたい〜時実新子さん〜」、

ご覧になりましたか?

時実新子をぎゅっと凝縮した10分間で

こちらにもさっそく反響が届いています。

「先生の笑顔、めっちゃ懐かしかったです♪」

「こんな方だったんですね。声もことばも迫力ありますね」

ほんと、管理人も懐かしく。

映像の中で生き生きと動き、語る先生にドキドキでした。

 

※NHKワールドプレミアムでもオンエア予定です。

 2017年11月22日(水)深夜25:34〜25:44

 

さて写真はただいま神戸文学展で開催中の新子展の1ショット。

こちらも「観る」「読む」展示でいろいろ話題を呼んでいます。

 

ちなみにお向かいの横尾忠則美術館ではちょうど

開館5周年記念展「横尾忠則 HANGA JUNGLE 」を開催中。

http://www.ytmoca.jp/

 

またお隣には神戸が誇る王子動物園があります。

パンダの旦旦(タンタン)もお出迎えしてくれますよ。

http://www.kobe-ojizoo.jp/

 

新子展と組み合わせていただくと、楽しさも倍増!?

でも、くれぐれもあったかくしてお出かけくださいね。


新子花ごよみ #45


猫の絵を切り抜く音を立てないで  新子

 

 

あらあら、切り抜いた絵は、

みるみる毛並美しき猫になって

ご主人様の膝の上。

よしよしとひと撫ですれば

ミャーオと甘い声などたてて、

なんという妖しさ。

 

一方こんな句もあります。

 

 絵になってから白猫の息せわし

 

二次元三次元を自由に行き来できるのも

猫なればこそ?

 

さて、冒頭の絵は時実新子作です。

知る人ぞ知る「絵描き」の新子。

「川柳大学」誌85号から132号までの表紙絵は

自らが手がけました。

今日から始まる神戸の時実新子展では

その全号が並ぶとのこと。

新子の「軽妙洒脱な絵心」もぜひお楽しみに。

 

(『時実新子全句集』/大巧社)


歴史散歩をご一緒に♪

秋の1日、神戸でぷらっと歴史散歩&川柳はいかがですか。

神戸文学館の新子展スペシャル企画として、こんな講座を開催します。

 

神戸文学館特別展・特別関連講座

「万葉集ゆかりの敏馬神社を訪ねて

  〜歴史散歩と川柳講座〜」

 

◆日時 11月25日(土)午後2時〜4時

◆集合 JR灘駅南側

◆講師 谷口義子(神戸学院大学非常勤講師)

    芳賀博子(川柳人)

◆参加料/200円 定員/20人

◆参加申し込み・問い合わせ

 神戸文学館 TEL 078(882)2028

 

JR灘駅を起点に、徒歩で敏馬(みぬめ)神社をたずねます。

神社の起源は古代にさかのぼり、万葉集にも詠われた歴史ロマンのスポットです。

案内人は、あのNHK「ブラタモリ〜神戸編」で

タモリさんを案内された地域学のスペシャリスト、谷口義子さん。

どんなお話が飛び出すか今からワクワクです。

神社の後は坂道をゆったりめぐりながら神戸文学館へ。

文学館では川柳ミニ講座で川柳作りも楽しみます。

川柳初心の方も歓迎です。

20名限定なので、お申し込みはお早目にどうぞ。

http://www.kobebungakukan.jp/#museum-salon


いよいよ神戸の新子展

台風一過二過、

姫路に続き、いよいよ神戸でも時実新子展が始まります。

 

 

神戸文学館特別展

「没後10年 時実新子 ー神戸の風景」

 

 ◆会期/2017年11月10日(金)〜12月24日(日)

 ◆開館時間/平日 午前10時〜午後6時

       土日祝 午前9時〜午後5時

 ◆休館日/毎週水曜日(休日の場合は翌日)

   ◆入場無料

 

ご案内のことばです。

『川柳作家の時実新子が亡くなってから10年がたちました。

 ベストセラー句集「有夫恋」で多くの女性の共感を集めた新子。

 随筆家としても油断ならない観察者でした。

 何気ない描写の中には神戸の街も時折顔を出します。

 神戸の風景を紹介するとともに、句集あとがきの言葉を

 手がかりに川柳の軌跡をたどります。』

http://www.kobebungakukan.jp/#museum-info

 

また新しい切り口の新子展、ぜひお運びください。

 


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プロフィール


芳賀博子
「時実新子の川柳大学」元会員。
初代管理人・望月こりんさんより引き継ぎ、2014年2月より担当。
ゆに代表。
https://uni575.com

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