珈琲タイム

スカイバス発進

 

 

今週3月19日に神戸でもスカイバスが発進しました。

屋根のない2階建ての観光バスで

潮風を感じながら、1周約70分で街めぐりするそうです。

https://www.kobe-np.co.jp/news/kobe/201703/0010012833.shtml

これ、めっちゃ気持ちいいやろなあ、

と神戸人としても興味しんしん。

 

さてスカイバスといえば、ぱっと浮かんだのがこの一句。

 

 スカイバス生きてることを伝えてよ  望月こりん

 

望月こりんさんは、前・管理人の安藤まどかさんの雅号で、

本作は東京の吟行で詠まれたものです。

一読、空が開け、心つかまれた句。

2011年6月20日付のブログでは

句とともにその日の模様が紹介されているので

一部再録しますね。

 

 何とか午前中の雨を避けたくて、おまじないに
 新子さんが使っていた名前入りの傘を持参した。
 吟行はあまり好きでなかった新子さんだったが、
 晴れ女の妙を見事果たしてくれた。
 二階建てバスにも一緒に乗ったんだよ。新子さん!

 

今度神戸のスカイバスに乗ったら

空に向かって手を振りますね、まどかさん!


新子花ごよみ #37


あけぼのや無知たることは美しや  新子

 

 

 

今日は時実新子の命日。

世を去って十年の歳月が流れました。

 

主宰する「川柳大学」136号(2007年4月号)に

最後の20句が発表されています。

タイトルも「出発」。

ここに作品を引き、

みなさんとともに味わいながら

偲びたいと思います。

ときどき窓に広がる空なども

見上げたりしながら。

 

「出発」

 

小鳥が鳴いたような気がして南窓

言われなくても神様私酔ってます

まっすぐという道は無し手毬唄

午後の裏木戸の耳穴集音器

お手拭きで拭う生命線二本

猫がいる柱のかげにじっといる

煙突が泣いて土曜のドン消える

いろいろと欲はあるもの北の窓

子が二人どうにかなって五七五

仰向いた蟬じじと泣く鳩日和

毛穴から汗午後四時の鳩の空

くうと鳴き火傷が赤い鳩の足

一度で駄目で二度でなお駄目鳩の恋

吸う息も吐く息も五七五五七五

子に泣かれそれもお題の五七五

チョコぱきと折りては恋しまた恋し

おじさまと呼んで川柳からっぺた

茜色黄色へ 川柳元年へ

こうやって繋がっていくカアカアと

あけぼのや無知たることは美しや

 

 

(「月刊 川柳大学」136号/川柳大学 2007年4月)


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プロフィール


芳賀博子
「時実新子の川柳大学」元会員。
初代管理人・望月こりんさんより引き継ぎ、2014年2月より担当。
ゆに代表。
https://uni575.com

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