珈琲タイム

激突の余韻

 

 

今月は2つの短詩型イベントに参加しました。

 

◆1つめは10月10日に大阪上本町のたかつガーデンで開催された

「短詩型文学の集い―連句への誘い」。

こちらは「浪速の芭蕉祭」の関連行事として実施されたもので

詳細はプロデュースされた小池正博さんがご自身のブログでも

レポートされています。

http://daenizumi.blogspot.jp/

 

午後の部から参加し、小池さんよる「雑俳と付合文芸」のお話、

続いて俳人・四ツ谷龍さんと小池さんの対談を拝聴。

対談は小池さんが聞き手というスタンスで

四ツ谷さんの最新句集の作品や背景のことから、

俳句活動、句集作りの話にも及び、四ツ谷さんの

「句集は1ページ何句立てかするかによって読まれ方が違う」

といった視点も、はっと新鮮でした。

 

◆2つめは一昨日23日に伊丹市立図書館「ことば蔵」で開催された

船団フォーラム「激突する!五七五 俳句VS川柳」です。

こちらは第1部のディスカッションの川柳人パネリストとして

先の小池正博さんとともに参戦!?、

第2部の句会ライブでは川柳部門の選者を務めました。

 

来場者全員参加の句会ライブでは

俳人が川柳を作り、川柳人が俳句を作るという試み。

たった10分の作句時間、

「え−っ、俳句(川柳)作るの初めて」の声も聞かれる中、

一同を唸らせる秀句や新発想の句が生まれ

会場が大いに沸きました。

 

第3部は船団代表・坪内稔典さんと川柳塔編集長の木本朱夏による対談。

テーマは「俳句と川柳−近くて遠い仲」。

 

さてディスカッションや対談の内容については

また船団誌上等で公開されることと思いますが、

ともあれ俳人と川柳人の、ありそうでなかった交流イベント。

イベント終了後は、参加された方々がまっすぐ帰るにはテンションおさまらず?、

会場近くのカフェや居酒屋で大いに議論に花を咲かせたという情報も。

 

それはなによりうれしいこと。

そして私自身が、2日経った今も激突の余韻に浸るというより、

いまだ頭の中で「!」や「?」が

ぽっぽと駆け巡っています。

 


新子花ごよみ #32


どん尻のバトンの黄色走り出す  新子

 

 

今日は体育の日、ということでこんな句を選びました。

 

バシッと受けたバトンの色。

これは赤でも青でもいいようで

絶体絶命のシチュエーションに

この黄色は動かない。

 

そしてランナーはアンカー。

どん尻、それも前のランナーはずい分先を走っているけれど

決してあきらめていない。

負けず嫌いの目がらんらんと光っています。

 

わ、いきなりすごいダッシュで観客席からどよめきの歓声。

さあ、奇跡の大逆転、

一緒に応援しようじゃありませんか。

 

 

(『時実新子全句集』/大巧社)

 


激突する!五七五

俳句と川柳。

同じ五七五ながらその魅力はどう違うんだろう。

 

そんな積年のテーマを両サイドから

熱く考えてみようというイベントが

来る10月23日(日)、兵庫県は伊丹で開催されます。

 

 ◆第10回船団フォーラム

 『激突する!五七五 「俳句VS川柳」』 

http://sendan.kaisya.co.jp/i_forum10_gekitotsusuru575.html

 

俳人と川柳人のディスカッション、句会ライブ、対談と

盛りだくさんのバトル!?に私も参戦します。

 

句会ライブのコーナーでは

ご来場の方全員に同じ席題で詠んでいただきます。

 

俳人も川柳人も、さらに歌人や詩人、

短詩にふれるのははじめてという方も

ぜひお気軽にご参加ください。

 


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プロフィール


芳賀博子
「時実新子の川柳大学」元会員。
初代管理人・望月こりんさんより引き継ぎ、2014年2月より担当。
ゆに代表。
https://uni575.com

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