珈琲タイム

川柳発祥の日

本日8月25日は「川柳発祥の日」。

宝暦7年(1757年)の今日、

初代川柳こと柄井八右衛門が、川柳評万句合の第一回開において

最初の作品を発表しました。

わかりやすくいうと初代川柳が初めて点者(選者)を務めた

万句合の第1回入選句発表の日、です。

 

江戸は浅草新堀端にある天台宗龍宝寺門前の名主だった川柳は

やがて点者として大人気となり、

後に川柳という俳号がそのまま「川柳」という文芸の名にまでなって

今にいたります。

まさかこんなことになるとは259年前の川柳さんこそ

想像もしなかったでしょうね。

 

さて先日、その龍宝寺を訪ねてきました。

初代川柳のお墓や句碑もあり、炎天下の合掌。

http://www.tendaitokyo.jp/jiinmei/ryuhoji/

 

境内には柳の木があたりを見渡すように立っていて、

門の外から1枚撮りました。

 

こちらはご近所の菓匠「榮久堂」さんの銘菓「柳多留もなか」です。

 

写真がいまいちで恐縮ですが

中のもなかは柳の葉のかたちも美しく

サクッともちっと掛け値なく美味。

包み紙には六大家の前田雀郎が謂れを書いているんですよ。

なんでも創業は明治20年だとか。

ほかにも「川やなぎ」など、

龍宝寺またの名を川柳寺詣での際には、お菓子も要チェック。

 


新子花ごよみ #31


城を見る位置に動かぬ大樹あり   新子



 

やはり姫路を思います。

昭和31年、新子27歳のときの作品。

姫路で文房具店を営みながら家事育児に奮闘していた頃、

ふとひとり、城の眺めよき定位置に立つときは

ほっとひと心地つけたのかもしれません。

そばにたたずむ大樹になぐさめられ、いさめられたりしながら。

 

その姫路からうれしいニュースです。

姫路の文化拠点のひとつ、

姫路文学館が先の7月30日にリニューアルオープンしました!

上の一枚はオープン当日に文学館前で撮ったものです。

http://www.himejibungakukan.jp/

 

地元の方々のみならず、広く文学ファンに

待ち望まれていたリニューアルオープン。

「ことばの森」展示室では

姫路ゆかりの作家たちのことばや資料が展示され、

「川柳作家 時実新子」のコーナーもあるんですよ。

 

館内にはことばと出会い、ふれあえる楽しい仕掛けがいっぱい。

ちょうど夏休みということもあって

初日から子どもたちも多数来館していました。

 

 

外へ出ればひろびろとせせらぎが流れ開放感いっぱい。

みなさまもぜひ。

姫路城もすぐ近くです。



(『時実新子全句集』/大巧社)


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プロフィール


芳賀博子
「時実新子の川柳大学」元会員。
初代管理人・望月こりんさんより引き継ぎ、2014年2月より担当。
ゆに代表。
https://uni575.com

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