珈琲タイム

昭和の川柳百人一句展

昨年8月25日の記事でご紹介したこちらの句集が



このたび神戸文学館で特別展示されることとなりました!!
タイトルも
 「昭和の川柳百人一句展 −見つかった幻の句集から−」



ご案内のコピーです。
「昨年夏、ある川柳句集が見つかりました。
 長らく川柳史に眠っていた『幻の句集』と呼ばれるものでした。
 昭和56年、全国の気鋭、精鋭の川柳家百人が自選一句を自筆で綴った色紙集。
 その名も『現代川柳百人一句集』には神戸ゆかりの人気作家も名を連ねています。
 当時は現代川柳の礎を築いた川柳六大家が相次いで世を去り、
 川柳界も大きな節目を迎えていました。
 句集の百人はまさに『次代を担う百人』として後の川柳界を牽引します。
 さらに広く一般にも数多くの川柳ファンを増やしていきました。
 本展では色紙全百点を一挙公開し、昭和の佳句が生き生きと描いた
 人間の機微や詩情、時代の息遣いをお届けします。」

■期間:2016年1月29日(金)〜3月13日(日)入場無料
■開館時間:平日 午前10時〜午後6時
      土・日・祝 午前9時〜午後5時
■休館日:毎週水曜日(休日の場合は翌日)
http://www.kobe-np.co.jp/info/bungakukan/

いよいよ今週の金曜からスタート。
ぜひたくさんの方にお運びいただけますよう。

ちなみに神戸文学館の東隣は王子動物園、
お向かいには横尾忠則現代美術館もあり、
セットでお楽しみいただくのもいいかもです(^^)
 

新子花ごよみ #24


大黒さまの袋の中が気にかかる   新子



あけましておめでとうございます。
「新子花ごよみ」も新シーズンに突入!?ということで
新子句へより多彩にスポットを当てていきたいと思います。
今年もよろしくお願いします。

さて今日は十日戎(とおかえびす)。
関西でいうところの「えべっさん」は
七福神のえびす神に商売繁盛を願う3日間のお祭りで、
各地のえびす神社で毎年1月9、10、11日にひらかれ、
初春の一大催事として親しまれています。

ここ神戸でも柳原蛭子神社が毎年大にぎわいですが
ちょっとユニークなのは隣り合う福海寺が大黒天をお祀りしていて、
大黒天祭が十日えびすと同時開催されること。
すなわち繁盛のえべっさんと蓄財の大黒さまの財運2トップを
はしご参りできる稀少なスポットとしても人気なんですね。

ということで今日は大黒さまの一句。
「気にかかる」といわれてみれば、確かに袋の中が気になりますが、
なにゆえ気にかかったのだろうと、
作者の好奇心の出どころの方が、私には気になります。

ちなみに「大黒さま、袋」と検索してみれば、
いきなりyahoo知恵袋で「大黒様の袋の中には何が入っているのですか?」と
質問している人にヒットして、くすっとウケてしまいました。

掲句は昭和30年(1955年)、新子26歳の作品。
もちろんインターネットなんてない時代ですが
もしあったとしても検索で答えを求めたかどうか。
中味を想像でさらにむくむくふくらませることこそ
きっと愉悦の川柳の時間。


(『時実新子全句集』/大巧社)
 

| 1/1PAGES |

プロフィール


芳賀博子
「時実新子の川柳大学」元会員。
初代管理人・望月こりんさんより引き継ぎ、2014年2月より担当。
ゆに代表。
https://uni575.com

カレンダー

S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< January 2016 >>

カテゴリー

最近の記事

過去の記事

コメント

リンク集

サイト内検索

 

モバイルサイト

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM

recommend