珈琲タイム

なぞって味わう

こうみえて高校のときは書道部です。
というのが自慢ではなく、持ちネタになってしまったのはいつからか。
常になにかに焦って書いているようなひゅるひゅる書体がすっかり板につき、
自分で解読できないこともしばしば(苦笑)。

そんな私にうれしい本が出ました。
『なぞって味わう俳句・川柳・短歌の手習い帖』(土屋書店)です。



俳句、川柳、短歌の名作に触れながら、筆ペン文字の基本がマスターできるという一冊。
作品それぞれに解説がつき、筆ペン文字のお手本となぞり書きできるスペース、
また書くときの注意点も付記されている親切な構成。
作品監修は坊城俊樹さん、やすみりえさん、東直子さんで、書のお手本は岡田崇花さん。
時実新子句「平成七年一月十七日 裂ける」も掲載されています。
そろそろ年賀状の準備もよぎる季節、
こんなスタイルで楽しく手習いはいかがでしょう。
 

新子花ごよみ #10


野菊咲く 心落としてきたような   新子





野菊咲く。
と、さらりと素直な上五に続く中七下五もまた、
ふっとこぼれたつぶやきのように素直。
句姿が野菊に重なります。

心落としてきたような、と思っているのも心。
からっぽなのに、あふれそうで
これはやはり恋?

野菊といえばつい伊藤左千夫の『野菊の墓』を思い浮かべてしまいますが、
こんな新子句もあります。

 男の子「野菊の墓」を伏せて留守


(『時実新子全句集』/大巧社)
 

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プロフィール


芳賀博子
「時実新子の川柳大学」元会員。
初代管理人・望月こりんさんより引き継ぎ、2014年2月より担当。
ゆに代表。
https://uni575.com

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