珈琲タイム

うさぎの数

書類の整理をしながらふと、
最近めっきりうさぎが減ったことに気付きました。
というのは切手の話。
今春、消費税が上がった当初は、
来るハガキ、来る封筒にほぼもれなく2円切手のうさぎがぴょこんと付いてきましたが
ここのところは52円、82円の切手1枚で届くものがほとんど。
なんて話にうなずくあなたはやはり文芸に携わっている方?

「携わっていない」ある友人は
「数年来、年賀状以外でハガキ一枚書いたことがない」といいます。
が、川柳はじめ短詩などに携わっていると、
大抵のことはメールで間に合う時代になっても、
投句や投稿をはじめ、いまだハガキや手紙でのやりとりを愛する人多く、
切手は日常のごく身近な存在。
と改めて感じたのも、今春、新聞や雑誌の柳壇のあちこちで
「うさぎの切手」の句を見かけたからです。
小さなうさぎに消費税のアップを実感した川柳人。
ともあれ手紙の上手い人は川柳も上手いというのは
かなり信憑性の高い説です。

ところでちょっと不思議なこと。
昨日、ここ神戸に石垣島の友人から投函後たった2日で便りが届き、
鳥取の柳友に出した会報は投函4日で「やっと届きました」と。
首をひねりつつ、こういうのもまたアナログの妙、でしょうか。
 

新子花ごよみ #8


曼珠沙華 遭遇ということばあり   新子





毎年、曼珠沙華を初めて目にする瞬間は
あ、と心の中で小さな声をあげます。
不意に出くわす驚きと、
どきんと慣れることのない妖しさと。
まさに「遭遇ということばあり」と思う花ですが、
曼珠沙華の後に一字空けのひと呼吸あり、
この句の「遭遇」は、
今生に巡り合うさまざまな人や事象も背負っているように思えます。

さて曼珠沙華は捨子花、死人花、幽霊花、狐花など別名もさまざまですが
その中では彼岸花がポピュラー。
が、曼珠沙華と彼岸花。
どちらを選ぶかで当然句の印象も変わりますね。
ちなみに全句集には曼珠沙華を詠んだ句が7句、彼岸花が6句。

  罪はもう忘れたころの彼岸花


(『時実新子全句集』/大巧社)

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プロフィール


芳賀博子
「時実新子の川柳大学」元会員。
初代管理人・望月こりんさんより引き継ぎ、2014年2月より担当。
ゆに代表。
https://uni575.com

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