珈琲タイム

お薦め本


『俳句名人になりきり100の発想法』
  ひらの こぼ著 草思社刊

名人の発想を借りる法として、芭蕉から現在活躍中の俳人まで
100人が取り上げられている。
その中になぜか「時実新子」もいる。新子が築いた「現代川柳」
が、俳句の中に溶け込んでいてもおかしくない。
垣根を取っ払ってくださった、ひらのこぼさんに感謝だ。
それぞれの俳人から具体的に何を学ぶかを定めて「どう発想す
るか」を考えてみようという手引書になっている。
第5章からなり、新子は「俳句の作劇術」でドラマチックな句
をどう詠むかで、「愛憎劇を脚色する」として紹介されている。
 掲載句は、下記の5句
  主婦という名の腕時計何度見る
  じんとくる手紙を呉れたろくでなし
  吐き捨てるガムに女の貌がある
  愛咬やはるかはるかにさくら散る
  靴の紐 男の帰心見ていたり
著者の解説(目線)も独特だし、100人の俳人の句を一部に
しても一冊で読めるというのも愉しい。

よろしければ、読んでみてあなたの発想を磨いてみてください。

目の愛護デー

10月10日は目の愛護デーである。
眼といえば、亡母は眼が強くなかった。
50代の頃、もう失明するから眼の見える間に手書きの句集を
出すと言い出し『新子百句』を上梓した。限定出版で何部だった
か忘れたけれど。これはその時の新子の全霊を注ぎ込んで書き上
げた作品なので、私は宝物にしている。
闘病中、入院していた病院でついでに白内障の手術をすると言って
予約を取り、その当日に熱が出て主治医たちが、諦めるように説得
したにも関わらず、実行した。
 先生が「子供でも遠足の日に熱が出たら諦めるでしょう」
 「いいえ、先生私は熱があっても行きます。それに今は子供では
 ないです。手術してください!」と新子さん。
だけど、もう片方の眼はいいと。何があったのだろうか。
DNAは、きちんと私にも受け継がれ、私は「虹彩炎」「緑内障」
「白内障」の信号のような眼の病気がある。
私も、今回の手術の時にと亡母と同じことを考えたが、その病院で
はできないと言われ、体調が落ち着いたら別の病院を探すつもり。
死ぬまでにもう一度すっきりした眼で世の中を見たいと思う。

PS:余談ですが、9月の入院で手術は無事成功しましたが、まだ
   まだ闘病生活は続くようです。ご心配おかけした皆様ありが
   とうございました。この場を借りてお礼申し上げます。

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プロフィール


芳賀博子
「時実新子の川柳大学」元会員。
初代管理人・望月こりんさんより引き継ぎ、2014年2月より担当。
ゆに代表。
https://uni575.com

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