珈琲タイム

夏の思い出


最近無性に金魚すくいがしたい。
お祭りにも行かなくなったので、縁日とはご無沙汰!
ふと、小学生の時の夏休みを思い出した。
私は、小さい頃から商魂たくましい子供だったようで
お店ごっこが大好きだった。
いつもより多めのお小遣いをもらい、弟と近所の金魚
屋さん(当時はそんなお店があったのだ)に行き、
たくさんの金魚を仕入れてくる。
自宅には大きな盥があったので、そこに金魚を放す。
で、父に半紙をねだって(文房具屋なので売るほどある)
祖父には針金をもらい、金魚すくいの網を作るのだ。
亡母もせっせと作るのを手伝ってくれた。こういう手作
業は好きだったみたい。
そこからが私の本領発揮、一本10円だったか5円だっ
たか?友達や家族に売ってお小遣いを稼ぐという魂胆。
縁日に行かなくても良いので、けっこうみんな楽しんで
くれたようだ。よく売れた!
金魚がだんだんくたびれて力が弱くなると祖父の池に
入れて、また元気の良い新しい金魚を仕入れてくる。
そんな夏休みで、亡母はけっこう私の思いつき遊びに
は付き合ってくれていたっけ。

新子と孫

先日、甥っ子(新子の孫)の結婚式が名古屋であったので
出かけてきた。
この子は、初めての孫で亡母が特に気にかけていたから、
出席したかったろうと家族で話した。
花嫁ご希望のジューンブライドということで梅雨時のお式。
前日は土砂降り、白無垢でホテルから式場の神社まで歩き
ということを聞いていたので、当日のお天気に一喜一憂。
ところが、朝方は小雨がちらついていたのが、式が始まる
頃になると、薄日が差し式が終わる頃には青空が……。
みんな口々に「新子さんやで」「お母さんが覗きにきた」
と。
産まれた時に亡母が書いた孫宛の日記(メモ)が出てきた
と義妹が持ってきてくれて、皆でまわし読みした。
日々の状況が10頁に渡り新子節で事細かく書いてあり、
甥っ子にとっては宝物になるだろう。
数年前、この子が買った真っ赤なスポーツカーに乗せても
らって神戸の街をオープンカーで走るというのを楽しみに
していて、その約束の日に、亡母の体調が悪くなり、約束
は実現しなかった。
私たち子供は「恥ずかしないの〜?(心の中でエエ歳して)」
と言ったら、「なんでやの、スポーツカーに年齢制限はない」
と一蹴された。
他人に「おばあさん」と言われたら、「私には名前がある」
と憮然としていた亡母が孫に「ばあちゃん」と呼ばれると、
眼を細めて一気に孫バカになっていたのも懐かしい。

 「ばあちゃん、結婚式どうでしたか」

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プロフィール


芳賀博子
「時実新子の川柳大学」元会員。
初代管理人・望月こりんさんより引き継ぎ、2014年2月より担当。
ゆに代表。
https://uni575.com

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