写真の整理をしていたら、クルージングの時のアルバムが
出てきて、懐かしくて思わず見入ってしまった。
1998年5月、12年前の今頃亡母と船に乗っていたのだ。
母娘クルージングの顛末記はあちこちで書いたりしてるので
省略するけど、写真に沿って記憶を辿るといろんな事が思い
出される。
ディナーには、ドレスコードがあったので夕方になると部屋
で今日は何を着る?と母娘でファッションショー。
「それ、アンタより私の服に合うわ」とアクセサリーを奪い
合ったりして「誰も私らの服なんて見てないのにね」と大笑い。
船上で川柳の講義が無い日は、「新子先生が行かれるクルー
ジングなら絶対行く」と名乗りを上げてくださった熱烈な新子
ファンの川柳仲間と句会をした。その当時私はまだ川柳に馴染
んでなかったので題を出されて、サクサクと川柳を詠んでいく
皆さんを見て、すごいなぁとびっくりしながらの一見学者。
その句会での新子句
<人の世に机一基を遺したり>
<これからを問うて畳の目がかすむ>
<親を問われてピエロの鼻が白くなる>
<お日様にまた捨てられた月昇る>
<遠去かる船ふところに旅終わる>
偶然、思い出に浸っていたところに、新子が講師をした同じ
「ぱしふぃっく・びいなす」に川柳講師として乗船するという
元川柳大学会員さんからお知らせをもらった。
船上で川柳ファンをいっぱい作って欲しいと健闘を祈りたい。
アルバムの中からこんな色紙も出てきた。
<母だから泣かない母だから泣く日> 新子
そういえば、明日は「母の日」だ。
「お母さん、こちらこそありがとう!」