もってのほか
これは食用菊で「もってのほか」という名前。
数年前から亡母が山形の知り合いから毎年贈っていただいて、
私はそのお裾分けに与っていた。
初めて母から送られて来た時は、A4ほどの封筒に入っていて
その触り心地から私は、また母が買った失敗のマフラーか薄手
のセーターとばかり思い込んで、ワクワクして封を切った。
中から出てきたのはピンクの菊の花。がっかりしたのを昨日の
事のように思い出す。あのふわふわ感は絶対衣料品!
でも、母のメモ書きが添えてあって酢の物がお薦めとあったから
食べてみた。おいしかった。
秋になって市場に出回り、目に付くとついつい手が伸びてしまう。
勘違いした思い出と亡母の顔を浮かべながら今年も。
因みに「もってのほか」という名の由来は、、「天皇の御紋である
菊の花を食べるとはもってのほか」だとか、「もってのほか(思っ
ていたよりもずっと)おいしい」といったことらしい。
- 2009.10.22 Thursday
- グルメ
- 20:33
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- by 「時実新子の川柳大学」管理人