珈琲タイム

追想展あと2日

岡山の吉備路文学館追想展もあと2日となった。
なんか無性に寂しい。岡山に行ったら「新子さん」が居てくれる
そんな気持ちになっていた3カ月だった。
先日2回目に行った時には、亡母新子の自作句朗読を聴きな
がらゆっくり見て回ることができた。
改めて、本もいっぱい出してもらっていると感謝しつつ、横を見る
と、「アンソロジー」という括りで何冊かの本が並んでいる。
よ〜く見ると半分以上、私は持っていない。
何を書いているのだろうと気になり、東京に戻ってからアマゾン
の中古書コーナーで数冊を取り寄せた。
『死に方が知りたくて』・『私を支える黄金の言葉〈元気の章〉』
『続 私の時間』・『私の父、私の母』・『いい朝、いい話』など。
アンソロジーなので、いろんな有名人と亡母の名前が並んで
いる。ミーハーな私は、ちょっぴり嬉しくなりながら宝物が増えた
ような気になっている。
まだ未定だが、再来年四国で「新子展」をやっていただける話
が進んでいる。それまで病気やケガをしないようにして楽しみ
をとっておこう。

蚊を叩く

そろそろ蚊のお出ましの季節。
なぜか私は虫は大嫌いなのに虫に好かれる!特に蚊には。
エレベーターの中などで両手に荷物を持っているときに限り、
刺される。うちの玄関にはすぐ手の届く所にムヒがある。
蚊は炭酸ガスが好きと聞き、私は臭いのかなと悩んでいたら、
心優しい方が「香水つけてる?その匂いも関係あるみたいよ」
と言ってくださった。
亡母は蚊に刺されなかった。病院の裏道を車椅子を押して
散歩している時も刺されるのは私だけ。そういえば、亡母は
かつて香水を付けたことがない。
その時に亡母が子供の時の話をしてくれた。
父親(母の)が昼寝をしているときを狙って、脛毛に唾をつけて
何個も撚っていくそうな。蚊とそっくりな形にできあがる。
目が覚めた父親は蚊が止まっていると思い脚をパンパン叩く
その様を笑い転げて楽しんでいたそうな。
同じ事を再婚した旦那さんにしたらこっぴどく叱られたらしい。

先日、本を片付けていたら「俳句現代」に「インターネット川柳
教室(時実新子選)」という頁があり、下記の句を見つけた。

 <蚊を叩く しばらく宗教の時間>  康浩

 新子選評:アハハ、面白い。「ころしちゃったよ」「仕方ないさ、
 正当防衛だ」、では法律の時間。小なりといえども殺生したん
 だ。ましてや春の柔らかな蚊の命……と、悶々としてこそ宗教
 のお時間。悩んでくださいませ。(2000年7月号より)

 私は、宗教の時間ではなく法律の時間で蚊を叩いている。
 「ニックキハアイツ」とばかり。
  

95歳の川柳作家

大阪在住の95歳現役で川柳を続けてらっしゃる方がおられる。
先日、その方がエッセイを書いてらっしゃる冊子を頂戴した。
エッセイを読むと、羨ましくなるほどお元気。
無類の阪神ファンと聞いていたが、それに近頃はサッカー観戦
が加わったとのこと。お孫さんの彼と一緒に観に行かれるそうだ。
何歳になっても好奇心を忘れたらダメということかしら。 
島田洋七の「がばいばあちゃん」のエッセイコンテストにも応募、
入選されたそうだ。

亡き新子の神戸の教室に通われて、一番前の席に陣取って
「先生のお言葉一言一句もらさず聞く」という姿勢でお勉強されて
いたということは、亡母からも良く聞かされていた。必ず娘さんが
付き添って大阪から神戸に来られるのだ。このお二人の笑顔が
私は大好きで、神戸の句会などでお会いするとホッと癒される。
母が年とったら、私もKさんみたいに母に付き添って、あちこち
一緒に出かけよう、お手本にしようと思っていたが、それは叶わ
なかった。
 パープルヘアの95歳・文枝さんの川柳を紹介[emoji:e-257]
   エプロンの似合う百歳ここにいる 
   顔拭こと手ぬぐい取ればおせんべい
   散る事を忘れて今日も咲いている
             (月刊ビルメンテナンス7月号より)
    

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プロフィール


芳賀博子
「時実新子の川柳大学」元会員。
初代管理人・望月こりんさんより引き継ぎ、2014年2月より担当。
ゆに代表。
https://uni575.com

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