珈琲タイム

母が亡くなって初めて長時間出演(?)の母の夢を見た。
姫路の鍵町のような(夢だからあやふや)家で母がお琴を奏でて
いる。「シャンシャン キイトジュ」母の声いや私の声?

亡母がお琴を習うと言い出したのは私が高校生の頃だと記憶し
ている。母の頭の中で何がどうなったのか家族には判らない。
でも、皆で賛成した。我が家に楽器が入るなんて……[emoji:e-68]。
学校から帰ると二階で琴の音がする。母がおさらいをしている。
前出の「シャンシャン キイトジュ」はおまじないのようだが、確か
(私の記憶があやふや)「六段」の最初のところではなかったか、
これを弾きながら声に出して練習するのだ。私と弟はそれがおか
しくてそばで笑い転げていた。でも二人とも「さくら」は母から伝授
してもらい、なんとか弾けるようになった。次は「六段」と思っていた
矢先、突然お琴が家から消えた。
これまた、母の頭の中で何がどうなったのか家族には判らない。

夢の中では、30代の母が凛とした顔で琴を奏で、終わると「ほな
行こか」とすっと消えてしまった。
習い事の成果を誰にも披露できなかったことが心残りだったのか。

柳誌「新樹」


ネット「ゆうゆう夢工房」http://www.yu-yu-yumekobo.net/の
活字版第2号をいただいた。
今号は、2008年9月から2009年3月までのWebでアップされた記
事+「木漏れ日の道」として、会員十句を掲載してある。
ここにも懐かしい方がいっぱいいらっしゃる。十句の下に短いエッ
セイとイラストがある。えっこの方イラストにも才能が……と楽しみ
ながら頁をめくっていく。
どっちかというとWebの横書きより縦書きのほうが私には、読みや
すいし、本になった紙の手触りもいい!
そして、表紙イラストのアカサカヒロコさんの絵が好き!
奥付には不定期刊となっているが、いつ刊行かしらというのもまた
ワクワクする。
 今号の表紙裏に掲載してある句
  いいないいなお空はいいな終らない   ひろ子 
  大楠にもたれ約束なき時間         篤子
亡母・新子が生前よくいろんな所で紹介したり、私にもこんないい
句があると教えてくれた二句である。
読み上げてくれた亡母の声が聞こえてきそう……。
  

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プロフィール


芳賀博子
「時実新子の川柳大学」元会員。
初代管理人・望月こりんさんより引き継ぎ、2014年2月より担当。
ゆに代表。
https://uni575.com

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