一昨日23日には、全国のトップをきって
高知でソメイヨシノが開花したとのこと。
いよいよ桜前線もスタートですね。
ところでこちらは、岡山は西大寺エリアの
「西大寺緑花公園緑の図書室」にある
時実新子コーナー。
著書や「川柳大学」がずらりと並び、
新たに「時実新子」や「川柳」と出会える
素敵なコーナーです。
2024年1月撮影
図書室は、西大寺緑花公園・百花プラザの2階にあり
周囲は、まさに広々と緑豊かな憩いのスポット。
また西大寺といえば
西大寺観音院界隈は桜の名所としても知られています。
お近くの方、またちょっと遠出して桜を楽しみたい方は
ぜひ、西大寺へもどうぞ。
]]>2007年に逝去して17年が経ちます。
今年1月、故郷岡山に建立された句碑は
2月29日付の山陽新聞でも取り上げられ、
新たに注目を集めています。
ところで先日、新潟在住の川柳の先輩から
「柳誌の整理をしてたら
新子さんのこんな記事が出てきてね」
とメールをいただきました。
それは「柳都」2007年5月号に掲載された、
主宰・大野風柳氏による時実新子への追悼文です。
タイトルは「時実新子が残したもの」。
一部を引きますと、
「柳都では川上三太郎賞の審査を二人で八年間つづけた。
後半には二人の意見がまとまらず、
電話で一時間以上も議論の結果、該当者なしの年もあった。
意見を曲げず妥協をしない彼女が好きだった。
選句には絶対自信を持ち、記名選の審査も喜んで引き受けてくれた。
同志を得た思いだった。
その選後評に次のことばを残している。
『川上三太郎賞には良妻賢母タイプや、
ベスト・ファーザー賞に輝くような句は似合わないと思う。
私は四十年前に三太郎先生と出会い、
末っ子弟子として十三年間学んだ。
何を学び盗んだかといえば「わが行く道」である。
三太郎を師と呼ぶ人はおそらくすべてがそうであろう。
師とは「てにおは」などをコチョコチョ教えるものではない。
その全人格で弟子に道を指し示せば足りると私は考える。
個性の発見、それに尽きる』と。
私も全く同感である。
師を選ぶことですべてが決まると思う。
いまはただ、ご冥福を祈るのみである。 合掌」(原文ママ)
「同志」大野風柳氏のあたたかな一文より
当時の時実新子のことばが
すっくと立ち上がり、まっすぐな声になって響きます。
]]>
元「川柳大学」編集委員の杉山昌善氏監修で
タイトルもずばり
『川柳入門 表現のコツ50 新装改訂版 楽しくもっと上達できる』
(メイツ出版 1,540円 税別)
本書は、2013年に刊行、二度の改訂版を経て
先般発行された「新装改訂版」。
「川柳に興味を持ち、作句に挑戦してみようという方へ向けて、
句を詠むうえでの基本的な事項を踏まえて紹介しています。
本文中には、たくさんのお手本となる句も掲載し、
川柳をつくると同時に鑑賞する醍醐味も
味わうことができます。」 (「はじめに」より)
ページを開けば、
川柳の歴史にはじまり、基本用語やルール、
詠み方や読み方、句会の参加や流れまでもが
とても楽しくわかりやく解説され、
初心の方はもちろん、きっとベテランの方にも
上達のヒントや気づきがたっぷりです。
まさに「これ一冊あれば」の川柳ガイド。
杉山氏は現在、現代川柳「かもめ舎」編集委員で
川柳作家として、さまざまなメディアで
川柳の魅力を発信中。
また脚本家としての顔もお持ちです。
生きんとや痛いところに花を置く 昌善
涙なんかどんどんビールで補充する
ポケットにアンモナイトの恨み節
本書では氏の人気句を味わえるのも嬉しく
ぜひ、お手元でどうぞ。
]]>ふるってご参加ください。
*******************
神戸文学館 土曜サロン
【月の子忌 時実新子を読む 新子と月、私の月】
◆日時 2024年3月23日(土) 午後2時〜3時半
◆場所 神戸文学館
◆講師 妹尾凛、八上桐子(川柳人)
ゲスト 樋口由紀子(川柳人 『晴』編集発行人)
「時実新子を読む」シリーズは2016年より時実新子の忌日に、
新子の作品を年代順に味わってきました。
今年からは、新子の作品をモチーフごとにゲストを交えて鑑賞します。
第1回は、忌日の由来にもなった「月」の句を取り上げます。
ゲストに新子の初期の弟子である樋口由紀子さんをお迎えします。
また、参加者から要望の多かったミニ句会も開催します。
句会参加希望者は、兼題の「月」の句を1句、3月16日までにはがきか、メールで
神戸文学館までお送りください(必着)。
参加のみも大歓迎ですが、投句のみはご遠慮ください。
当日、会場で出す席題もあります。
定員50人 申込先着順 参加料:500円
◆申し込み・問い合わせ先 神戸文学館
くわしくはこちらから
時実新子の貴重な書簡が発見されたことをお伝えしました。
書簡は1984年、当時55歳の新子が
取材を受けた山陽新聞の記者に宛てて
補足として書き送ったもの。
その原本が、ただいま吉備路文学館で開催中の
特別展「吉備路が舞台の文学作品展」で初公開されています。
展示室へ入ると、
その中央に便箋20枚がずらり。
当時は、まだ句集『有夫恋』がベストセラーになり
大ブレイクする前ではありつつ、
メディアからも注目の高まっていた時期。
書簡には、あふれる故郷愛とともに
公私ともに「私はここから」という高揚感が
ひしと伝わってきます。
さて同展では、このたび建立された句碑に刻まれている文字の元となった、
新子肉筆の短冊(吉備路文学館所蔵)も展示されています。
他にも正宗白鳥や内田百?、坪田譲二、横溝正史などの
興味深い展示はじっくりと見ごたえたっぷり。
特別展は2024年2月25日(日)まで。
ぜひお立ち寄りください。
]]>時実新子の句碑除幕式のもようが
地元のテレビ局RSK山陽放送で放送されました。
こちらからもご覧いただけます。
]]>
そしてこのたび
故郷岡山の、まさに生誕地である吉井川河口に
句碑が建立され、
昨日、晴れやかに除幕式が開催されました。
残念ながら私は伺えなかったのですが、
先般、特別に許可をいただき
ひと足早く撮影させていただきました。
それがこちらです。
手に掬い手からこぼして吉井川 新子
背後には雄大な吉井川河口の風景が広がり、
まさに空と川、海が一体となる
素晴らしいロケーションです!
句碑は、岡山城東ライオンズクラブ様が
認証25周年の記念事業として
地域貢献のために建立されたもの。
また建立に際しては
岡山市東区上九蟠町内会、
時実新子句碑建立有志の会の皆様が尽力されました。
句は新子の肉筆で、
吉備路文学館に収蔵されている短冊の文字が
句碑に刻まれています。
句とともに刻まれている日付はまさに
令和六年一月二十三日
さて、当地上南は
「文学創造都市おかやま・文学のまち上南」として
ゆかりの文学者のさまざまな顕彰活動を予定されています。
この句碑が、そんな地元の方々の思いにも守られて
新子ファン、川柳ファンはもとより
広くたくさんの方々が
新たに川柳と出会うスポットになればと願います。
岡山へいらっしゃる折には、
ぜひ句碑へもお立ち寄りください。
]]>この雪を見ている人の眸を想う 新子
元日早々の能登半島地震、
被災された方々には心よりお見舞い申しあげます。
29年前の阪神・淡路大震災の際には
時実新子も神戸で被災。
作家活動の転機ともなりました。
ぽっと掲句が浮かびました。
発表されたのは、ずっとさかのぼって
1956年(昭和31)、新子27歳のときです。
雪を見ている眸、
また、その眸を想う眸もまた湖のように澄み、
「想う」深さを伝えます。
]]>
あけましておめでとうございます。
神戸の初日の出です。
皆様に幸多き一年となりますように。
はじまる、はじめる。
新しい一歩をここからも。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
]]>
さて今年の「時実新子」を振り返りますと、
『巻頭随筆 百年の百選』(文藝春秋編 文藝春秋)』や
『1日1篇「人生を成功に導く」365人の言葉』
(『PHP』編集部編 PHP研究所)
といった話題の書に、エッセー等が再録されたのをはじめ、
『小説新子』(小学館「P+D BOOKS」)の復刊、
また3月には故郷岡山にて
「おかやま文学フェスティバル2023」の一環として開催された
文学講座「川柳作家 時実新子の世界」、
さらに岡山では貴重な書簡が発見され、
吉備路文学館で展示(〜2024年2月25日)されるなど
まさに盛りだくさんでした。
さらに! その岡山で新たな顕彰活動も進んでいます。
詳細、またお伝えしていきますので
ぜひお楽しみに。
今年も当サイトにお付き合いいただき、ありがとうございます。
みなさま、どうぞ良いお年をお迎えください。
]]>
みなさま、メリークリスマス♪
さて、お知らせです。
ただいま当サイトの管理人・芳賀博子が代表を務める
ウェブの会「ゆに」では、新期会員を絶賛募集中!
ゆには、川柳を中心にことばの魅力を
すべてウェブで、オンラインで楽しむ会です。
会員になるとこんな特典があります。
・毎月新作川柳3句を「ゆに」のサイトで発表できる。
・毎月、会員限定のネット句会に参加できる。
・オンラインイベント「ゆにゼミ」に会員価格でお得に参加できる。
ほかにもお楽しみ、たくさん!
ウェブだから、全国どこからでも参加いただけます。
来たる新年、あなたも新しいスタイルで
新しい仲間とつながりませんか?
お申し込み締切は今年12月31日(日)まで。
半期に一度のご入会チャンス、ぜひお見逃しなく‼
]]>故郷愛をつづった貴重な書簡が発見され、
山陽新聞12月2日付の朝刊に掲載されました。
書簡は、1984年(昭和59)に取材を受けた
山陽新聞の記者に補足として書き送ったもの。
「書簡は直筆の便せん20枚。
新子の資料を収集する弟子で
山陽柳壇選者の芳賀博子さんからの
問い合わせをきっかけに、
当時取材を担当した男性の家族が自宅で発見した。」
そうなんです。
とあることをきっかけに、39年の時を経て
新子の「故郷愛」が今に甦りました。
エッセー等では、ただ懐かしいだけではなく、
複雑な思いで書かれることもあった故郷。
ですが書簡では、生まれ育った吉井川河口の当時の様子や
思い出が、手描きの絵まで添えて生き生きとつづられ
〈ほんとに私のふるさとはあの川にしかないのです〉
と語られています。
この書簡が、現在、岡山の吉備路文学館で開催中の
特別展「吉備路が舞台の文学作品展」で公開されています。
特別展は来年2月25日まで。
ぜひ、お立ち寄りください。
]]>先日、文化庁より「令和5年度地域文化功労者」が発表されました。
「全国各地において、芸術文化の振興、文化財の保護等、
地域文化の振興に功績のあった個人及び団体に対して、
その功績をたたえ文部科学大臣が表彰する。」
というもので、このほど
川柳で岩手県川柳連盟顧問の佐藤岳俊氏が受章されました。
氏の「功績概要」は
「永年にわたり、岩手県川柳連盟理事長等を務め、
地域文化の振興に貢献している。」
また佐藤岳俊氏は、
井上剣花坊にルーツを持つ柳誌「川柳人」の編集兼発行人。
時実新子や大野進とも交流深く、
「川柳人」では4年にもわたる「時実新子論」を連載されました。
今年は句集『アテルイの首』(新葉館出版)でも話題に。
レクイエムアテルイの首撫でてやる
鶴彬よまた戦争がやって来た
金婚の二人コスモスだけ揺れる
「地域文化」、そして川柳界を牽引し続けて、
「川柳人」最新号は972号です。
]]>99歳で逝去されました。
長きにわたり「川柳塔」の人気作家であり、
結社を超えて川柳人と交流を深め、
また川柳指導にも尽力されました。
こちらは氏の第一句集『椿守』です。
(葉文館出版 1999)
われは雁 月の真上を渡るなり
作品については、
拙ブログ「はがろぐ」(2023年11月9日更新)でも
ご紹介させていただきましたが、
ちょうど十年前、
八木千代さんについて書かせていただく機会があり、
その際にご自身からいろいろな資料を頂戴して、
今、改めてひもといているところです。
中には時実新子との交流を物語る、
こんな資料も。
たとえば1984年(昭和59)7月31日に
大阪の堺市で開催された
「第二回夜市川柳大会」の翌日、
有志で開催された二次会?の記録。
場所は河内天笑さんのご自宅です。
なんでも朝食後のあとに
「席題三つで作句時間を十五分に制限、出句無制限」というルールで
いきなりヨーイどん。
そのときのもようが
後年「川柳塔さかい」の会報に一部掲載され、
その会報を送ってくださったのでした。
ということで、以下は「笑い」という題での入選句。
「笑い」定金冬二選
泣きごとをこんなに溜めていた笑い 河内天笑
あしたから笑いのとれぬ漫才師 天根夢草
笑わさぬ時間を持っている落語 中尾藻介
よく笑う森の近くに住んでいる 門脇かずお
一生に一回笑う象使い 天根夢草
佳
今泣いたカラス笑わずまた泣いた 時実新子
引潮の沖から笑い声がする 八木千代
悪口をわかってくれたのか笑う 八木千代
軸
塩壺を落としてからは笑わない 定金冬二
資料には鉛筆で八木千代さんのこんな書き込みもありました。
「わたくしは新子さんと堺ホテル
夜通し話しました(ママ)」
]]>特別選者として参加させていただきました。
当日はぐっと冷え込み、あいにくの雨だったのですが
大会はまさに晴れやかに、
たくさんの方々とあたたかく刺激的な一日をご一緒し、
数多の佳句秀句と出会うことができました。
その前後で、青森市内と弘前をひと巡りし、
以前からぜひぜひ会いたかった犬に挨拶してきました。
それが
はい、こちらの「あおもり犬」です。
青森県出身の世界的アーチストである奈良美智さん作で
青森県立美術館のシンボル的存在である白い犬。
地下2階の吹き抜けに設置され、
まこと抱っこするにはちと大きい
高さ8.5m、幅6.5mもある巨大な彫刻作品です。
傘をさしながら足元をぐるぐる巡り
見あげてはゆったり眺め、
すっかり仲良くなりました。
美術館ではまさにその奈良美智展が開催中で
館まるごと、そのユニークでスパイシーで
あたたかい世界観に浸ってきました。
続いては大会翌日の岩木山。
「津軽富士」としても親しまれる山の美しさは
パシャとスマホで無造作に撮っただけでもこのとおりです。
そして、もう一つ。
こちらはちょっと思いがけなかったのですが
なにげなくのぞいた古書店で
青森の川柳作家・北野岸柳さんの句集と出会いました。
『男の紙芝居』(北の街社 1983年)
全国にファン多く、
地元ではメディアでもさまざまに活躍されましたが、
今年7月に惜しまれつつ世を去られた作家。
句集もなかなか手に入らなかったのですが
その岸柳さんのお膝元で、
こんな風に遭遇することができるとは。
やわらかい思想でよかった爪を切る
追いかけてくるから夜へ身構える
酔いざめて一人ひとりの風の色
紙人形ろんろん折れば冬折れる
淋しさをすとんと仕舞う尾てい骨
と、さまざまな出会いを得て
旅から帰ったばかりなのに
またすぐに次なる旅の空へ思いを馳せたりしています。
]]>当サイト管理人、芳賀博子の第二句集が
文庫版になりました!
句集『髷を切る』
芳賀博子
青磁社 1,320円(税込)
初版刊行から5年を経て、
軽やかに新しいかたちとなりました。
文庫化に際し、新章を追加。
解説は町田康さんです
春暮れる消える魔球を投げあって
送ってくカンナが尽きるところまで
ロング缶1本 本日の墓標
手のひらのえさも手のひらもあげる
夕焼のまだ書き込みもなくきれい
ぜひ秋の読書の一冊にどうぞ。
お求めは書店やAmazonで。
]]>誰かのポケットで鈴虫が鳴いている 新子
暑さ寒さも彼岸まで、も今は昔。
と思いきや、ここ神戸も朝夕は
いきなりしのぎやすくなりました。
虫の声もいっそうしんしん、りりりと沁み入ります。
さて、そんな虫たちはどんな「ことば」で
コミュニケーションしているのでしょうか。
と、いうことに注目して
「ゆに」でこんなオンラインイベントを企画しました。
Zoomで講座+句会
第7回ゆにゼミ 「虫のことば」
日時 2024年2月4日(日)14:00-16:00
第1部 講演 「虫のことば」
講師 奥山清市さん(市立伊丹ミュージアム館長)
第2部 句会
選者 菊池 京(ゆに会員) 西田雅子(ゆに編集委員)
題「虫」で川柳2句。事前投句。
参加費 ゆに会員 1,000円 会員外 2,000円
参加申し込み受付締切 2024年1月20日(土)
ことばのさまざまなジャンルからスペシャリストをお招きして
たっぷりお話を伺う「ゆにゼミ」。
今回は、昆虫学の専門家でいらっしゃる奥山清市さんを講師にお迎えし、
昆虫の多彩なコミュニケーション方法や、
その不思議に迫っていきます。
第2部は事前投句による川柳句会で、今回はお題もずばり「虫」。
オンラインなので、どなたでもどこからでも参加いただけます。
詳細、お申し込みは こちら から。
たくさんのご参加、お待ちしています♪
]]>こちらは同社「ポケットアンソロジー」シリーズと連動する雑誌で、
最新号の特集は〈川柳〉!
5人の川柳人が、「みずうみ」をテーマに20句を詠み下ろしています。
掲載順に
「水の骨組み」 なかはられいこ
「襖はずして」 芳賀博子
「ほとり」 八上桐子
「雫する楽器」 北村幸子
「空うつす」 佐藤みさ子
監修、そして序文は永山裕美さん。
解説は樋口由紀子さん。
という、これまでにないとってもユニークでフレッシュな企画。
ネットでも購入いただけます。
ぜひ、川柳の五つのみずうみへ。
]]>ふるってご参加ください。
******************************
第26回 川柳クレオ 川柳大会
●とき :令和5年10月8日(日)
受付 10時30分 投句締切 12時 披講 午後1時30分
●ところ:千里山コミュニティセンター
(阪急千里山駅 東口徒歩2分
/BiVi千里山3階 TEL 06-6310-7002)
●参加費:1,000円 欠席投句拝辞 特選句には図書カード進呈
事前申込み不要
※緊急事態宣言等が出た場合は中止します。
兼題と選者(各題2句投句)
1 底抜け 小西正剛
2 祭 原 三郎(選者変更になりました)
3 次 秀川 純
4 鉛筆 門前喜康
5 命 平尾正人
6 港 小林康浩
7 空 黒川利一
8 際 中野文擴
9 雑詠(事前投句) ?永政二
☆雑詠は事前投句のみ
雑詠2句は事前投句をお願いします。発表はクレオ大会。
ハガキに雑詠2句を書いてお送りください。
ご自身の柳号・住所も忘れずに。
投句締め切りは9月24日必着。
欠席投句受け付けます。
送り先
〒658-0063 神戸市東灘区住吉山手 4-6-48-505 島村方
「クレオ川柳大会」
◆主催:川柳クレオ(代表 島村美津子)
]]>東奥日報社、東奥日報文化財団が主催される毎年恒例の「県川柳大会」。
当日は記念講演も行います。
たくさんのご参加お待ちしています。
第77回 県川柳大会
日時 2023年10月22日(日)午前10時〜
会場 東奥日報新町ビル3階New'sホール(青森市新町2丁目)
会費 3,000円(昼食代含む)、高校生以下無料(昼食付き)
↓
8月16日掲載。こちらからご覧ください。
題と選者(各題1人2句)
◇特別選 「軽」 芳賀博子
◇宿題 「迷う」三浦蒼鬼、野沢省悟の2氏共同選
「ショック」 笹田かなえ、千島鉄男の2氏共同選
「むずむず」 熊谷冬鼓、田鎖晴天の2氏共同選
「待つ」 むさし、田沢恒坊の2氏共同選
◇投稿
作品は全て未発表に限ります。
応募用紙は東奥日報文化財団ホームページからダウンロードできます。
◇締め切り
9月19日(火)当日消印有効。
直接持参する場合は午前9時〜午後5時に東奥日報新町ビル2階へお越しください。
(土日祝も可)
◇席題
当日2題を出題(各題1人2句)。
選者は2題のうち一方が山野茶花子、佐藤ぶんじの2氏、
もう一方が沢田百合子、岩崎雪州の2氏による共同選。
◇賞
当日の出席者を対象に採点し、総合1位に県知事賞、
2位に県議会議長賞、3位に県教育庁賞、ほか20位までの
上位入賞者に賞品を贈ります。
優秀作品は東奥日報紙上と東奥日報文化財団ホームページに掲載します。
※懇親会はありません。
問い合わせ 東奥日報文化財団
TEL 017・718・5115(平日午前9時〜午後5時)
主催/東奥日報社 東奥日報文化財団
くわしくは、こちらから。
]]>今年は全国各地でにぎやかに再開されています。
先日は青森のねぶた祭のもようを
ニュースでみました。
テレビからも伝わってくる熱気と迫力は、さすが、さすが。
そしてこちらは川柳の「ねぶた」です。
その名も『青森縣川柳年鑑 ねぶた 2023年(第4集)』。
東北川柳連盟より2020年から毎年発行され、
今年度版の参加は過去最高の199名。
一人十句で構成し、巻末には「青森県柳界トピック」なども掲載。
「川柳王国青森」のエネルギーを伝えるアンソロジーになっています。
サボテンをやめて睡魔と戯れる 菊池 京
眼鏡拭く言葉一つを決めるため 工藤青夏
謎解きは曖昧なままはる湿布 熊谷冬鼓
サバンナを閉じて開いて白光り 笹田かなえ
もともとはあなたもぼくも外来種 ??霜石
究極のブラックジョークです 祈り 濱山哲也
逢うわけにいかなかったよネロリの香 藤田めぐみ
終活のご挨拶にと客一人 前田悠遊
トゲクリガニがさもそ 終わらない戦 守田啓子
]]>事前投句の締切は8月15日(火)です。
【301 第58回 時実新子の川柳とその魅力(講師 芳賀博子)&川柳句会】
日時: 2023年8月27日(日)14時〜17時
場所: ビデオ会議ツール(zoom)による開催
進行: 工藤 惠
参加費:2,000円(ゆに会員1,000円)
第1部 「時実新子の川柳とその魅力」(講師 芳賀博子)
第2部 川柳句会
題「空(そら)」
「そら」をテーマにした川柳3句。
事前投句。8月15日(火)締切。
講演では、最新の!「時実新子」情報をお伝えしながら
没後16年の今という時点から、新子句の魅力に迫ります。
第2部の句会は俳人、歌人の方々との川柳大会!
オンラインなので、涼しく快適なご自宅からどうぞ。
たくさんのご参加、お待ちしています。
お申し込みは mail@301.news まで。
くわしくは こちら から。
]]>被災されました方々にお見舞い申しあげます。
さて、各地梅雨明けして、
いっそう暑さも厳しさを増すなか、
改めましてこちらの本のご案内です。
本書は当サイトの「川柳大学アーカイブ」のページで
電子化公開しています。
時実新子が講師を務めたカルチャー講座のもようが
まさにライブ中継風にまとめられ
加えて、時実新子へのインタビューが収録されています。
聞き手は、「川柳大学」編集委員の杉山昌善さん。
元々は「川柳大学十周年インタビュー」として
「川柳大学」2006年2月号と8月号の2回に分けて掲載されました。
タイトルもずばり「時実新子に聞く」。
ことに2回目の「作句編」には、
作句に行き詰まったときのヒントが満載です。
時実新子のことばのビタミン、
電子版ゆえ、スマホでもお気軽にどうぞ。
]]>講演することになりました!
「301」は
「俳句・短歌を軸に、多ジャンルの創作者が集い、
新たな視座や活動領域を作って行く場」として
作品発表をはじめ、さまざまに刺激的なワークショップなども
企画されているグループです。
そのワークショップ、8月のテーマは、ずばり川柳。
第1部の講演では、講師の芳賀が時実新子句の魅力にぐぐっとフォーカスし、
第2部は多彩なジャンルの参加者で「川柳句会」を楽しみます。
【第58回 時実新子の川柳とその魅力(講師 芳賀博子)&川柳句会】
日時: 2023年8月27日(日)14時〜17時
場所: ビデオ会議ツール(zoom)による開催
進行: 工藤 惠
参加費:2,000円(ゆに会員1,000円)
第1部 「時実新子の川柳とその魅力」(講師 芳賀博子)
第2部 川柳句会
題「空(そら)」
「そら」をテーマにした川柳3句。
事前投句。8月15日(火)締切。
お申し込みは mail@301.news まで。
くわしくは こちら から。
オンラインなので、どなたでもどこからでもどうぞ。
]]>牧野植物園篇をご紹介したところ、
高知在住の新子ファンの女性から
さっそくメールをいただきました。
「新子先生もとっくに訪れていらしたんですね!」
メールによれば、
高知は、まさに朝ドラブームに沸き、
さらに今夏は久しぶりに「よさこい祭り」が通常開催されるとあって
いっそう活気づいているそうです。
ところでもう一つ、四国のビッグな祭りといえば阿波踊り。
こちらも今年はコロナ禍の制約を解かれ、
大変なにぎわいになりそうですが、
『じぐざぐ遍路』にはこんな一篇もあります。
「踊りのけいこ」と題し、
時実新子が、公園で阿波踊りの練習に励む「のんき連」を取材。
「見ているとひとりでに体が動く。
「踊る阿呆に見る阿呆、おなじ阿呆なら踊らにゃ
踊らにゃ損損」!」
「吉岡さん(※注 挿画家)と私、
のんき連の着物を着せてもらう。
黒襟のかかった本物である。」
と、伝統の連の練習に加えてもらうも、
所作をひととおり覚えるにも「よろよろよたよた」。
けれどそこは、なんでもノってみる派、やってみる派の新子。
阿波踊り本番へも「ねえ、じぐざぐ連を作って乗り込もうではないの!」
と連載スタッフに提案するのですが、
あっさりスルーされている様子には笑いを誘われます。
さてもいよいよ夏本番。
各地で、踊る夏の開幕ですね。
]]>本作は、高知県出身で
「日本の植物分類学の父」牧野富太郎博士の人生をモデルとした物語。
高知市の五台山には
牧野博士の業績を顕彰する「高知県立牧野植物園」があり
連日にぎわっているそうです。
当園は博士逝去の翌年、1958(昭和33)年に開園し、
サイトの紹介によれば
「起伏を活かした約8haの園地には、
博士ゆかりの野生植物など3,000種類以上が四季を彩り、
自然の中で植物に出会う喜びを感じていただけます。」
とのこと。
行ってみたい!
さて、この牧野植物園に時実新子も訪れていました。
そのもようが、著書『時実新子のじぐざぐ遍路』(朝日新聞社 1991)に
生き生きと収載されています。
本書は朝日新聞四国版に連載された
新子の四国めぐりを書籍化したもの。
【牧野植物園】篇の一部を引用しますと
映写室で「花と恋して九十年」というスライドを観る。
牧野富太郎という人のやさしさに
じんわりと包まれる思いだ。
説明といえば展示室に標本がある。
その、キクラゲの説明など、
ほんとうにおもしろい。
博士の覚え書きだろうが、
すべて五・七・五になっているのだ。
雨上がり きくらげ硬くなりにけり(男らしくなり)
きくらげの滑べつく顔は下を向き
きくらげは雨の方には毛裏向け
きくらげは雨に打たれてびろびろし
川柳の私としては、うれしくてたまらない。
牧野博士を一ぺんに好きになってしまった。
温室のドアを押す。
ここはまた別天地。南国の木や花が
天井までもぎっしりだ。
ブーゲンビリアの花に見惚れていたら、
口の中へ花の雫が落ちてきた。
そしておしまいはこう結ばれています。
「大阪では花博も開かれている。
牧野博士もどんなにお喜びのことだろう。」
大阪の花博こと「国際花と緑の博覧会」が開催されたのは1990年。
つまり今から33年前に書かれたこのエッセーも
旅のガイドに加えて、
ますます植物の楽園を訪れたくなっています。
]]>
ただいま、大阪の詩歌系書店「葉ね文庫」さんにて
こんな展示を開催中です。
「点呼はじめます」
川柳(芳賀博子)×絵(吉村哲)
歌人の牛隆佑さんプロデュースで、
吉村哲さんが描くいろんな後ろ姿と
芳賀博子の川柳をコラボさせてみました。
たとえばこんな作品。
3月から前期がスタートしまして、おかげさまで大好評!?
この5月にはすべて展示替えして、ただいま後期開催中です。
期間は7月最初までを予定。
詩歌の本に囲まれて、
ちょっと非日常なひとときをどうぞ。
なお、「葉ね文庫」さんのオープンは曜日や時間が限定なので、
お立ち寄りの際には、お店のサイトをご確認くださいね。
]]>
『良い川柳から学ぶ 秀句の条件』
新葉館出版 1,700円+税
「川柳マガジン」の人気連載「名句を味わう理論と鑑賞」、待望の書籍化です。
帯文には
「永遠の課題である
良い川柳とは何か。
膨大な川柳作品と長年対峙してきた著者が
古今東西の優れた句を掘り起こし、現代的なエッセンスを加えて導く
知っておきたい、味わいたい、伝えたい
川柳の名作532句。」
一句一句に著者の名鑑賞が付き、
本書、魅力的なアンソロジーにして、
作句や鑑賞の楽しい手引書でもある、欲ばりな一冊。
新家完司さんならではのユーモアもたっぷりと。
時実新子の作品も収録されています。
初心の方にもベテランの方にもおすすめです。
]]>逆立つよ藤の花房人の髪 新子
この写真、
昨日、奈良の萬葉植物園で撮りました。
週末に、奈良在住の友人より
「今、藤が満開」とLINEがあり、
なぜか即、私も行こう!と思い立った次第。
で、さっそく。
萬葉植物園は、萬葉集に詠まれた植物を植栽する植物園で
関西の藤の名所としても知られています。
といいつつ、訪れたのは今回が初めてなんですが、
まこと藤、藤、藤と
その見事な咲きぶりもさることながら
藤にこれほどの種類があるとは。
こちらは八重の藤。
さて冒頭の新子句。
藤の花房、そして人の髪も逆立つとは
まったく穏やかならぬのですが、
藤、藤、藤が放つ精気に
まさにそれぞれの「生」を感じました。
激情を秘めた藤もきっとそこここに。
広大な敷地には、他にも色とりどりの
花々が咲いていました。
たとえば、大根の花や、
山吹の花や。
萬葉の頃より、さらにそれ以前から
命を紡ぎ続けている植物とともに
ちょっと肌寒い春の風に吹かれ、
やわらかに包まれた、ひと日でした。
]]>まずはこちらの記事。
先月の岡山での講演のもようが
山陽新聞の3月24日付朝刊に掲載されました。
そして、こちらは、
当日、主催団体の一つである岡山市立上南公民館より
ご参加の方に配布された
「上南今昔絵図 沖新田八十八ヶ所納札所巡り」です。
まさに時実新子の生まれ育った岡山市東区は上南エリアの
楽しいイラストマップで、
ぐぐっと寄ってみますと・・
はい。
「川柳作家 時実新子生誕地」も記されています。
上南は河口や田園の広々と美しい景もさることながら、
歴史的にも興味深いスポットが点在しています。
また、かつて夏目漱石も義姉の結婚祝いに
上南の金田村を訪れ、
そのときに詠んだ一句は「金田村漱石ロード」で
句碑にもなっています。
鳴くならば満月になけほとゝぎす 漱石
ところでこちらの絵図は、
上南公民館のサイトでもご覧いただだけるんですよ。
「上南地区散策の際にご活用ください。
制作:上南今昔絵図制作委員会」
とのこと。
確かに、このマップがあれば、
界隈の歴史散歩、文学散歩もさらに楽しくなりそう。
これからの行楽シーズン、
上南に行かれる際には、ぜひこちらもチェックしてみてくださいね。
]]>「おかやま文学フェスティバル2023」の一環として企画された
晴れやかに開催されました。
当方は前日に岡山入りして、
まさに新子先生の御命日に、生誕地である
吉井川河口や九蟠界隈をめぐってきました。
なんとひろびろとした川の眺め。
その先はもう海、という新子の原風景です。
桜の開花を前に、水面もまた春のきらめきでした。
手に掬い手からこぼして吉井川 新子
☆☆☆
さて、翌11日のイベント会場は
こちらの「百花プラザ」1Fの研修室です。
2Fの「西大寺緑化公園緑の図書室」では
時実新子コーナーが設けられ、
著書の上には地元の岡山県立城東高校の生徒さん作の
川柳の短冊が楽しくディスプレイされていました。
講演会場では、
岡山の陶芸家、黒住泰久さんによる
新子句に添えた絵や
地元の方々による「新子句」の書なども展示され、
まさに空間そのものが「時実新子の世界」。
そんな中での講演は
茉莉亜まりさんの「新子の原風景と作品〜上九蟠を訪ねて〜」、
芳賀博子の「時実新子の作品と時代性」。
続いて城東高校の生徒さんたちによる川柳作品を
二人で講評。
おかげさまで定員の50名を上回るお申し込みをいただき
席も追加されての盛況のなかで、
みなさんとともに、
時実新子句の、そして川柳そのものの魅力に
たっぷり浸ることのできた時間でした。
このたびの主催は岡山市、岡山市文学賞運営委員会、
西大寺緑化公園緑の図書室、
上南公民館、西大寺公民館。
さらに共催は吉備路文学館と
自治体やたくさんの関連機関により実現した、
生誕地岡山での新しい顕彰のかたちは、
さらに次へとどう展開していくのか。
早くもワクワクしています。
]]>新子先生を偲びつつ、
うれしいお知らせをお届けします。
あの『小説新子』が新しいスタイルで復刊しました。
小学館のブックレーベル「P+D BOOKS」からです。
「P+D BOOKS(ピー プラス ディー ブックス)」とは、
「P+Dとはペーパーバックとデジタルの略称です。
後世に受け継がれるべき名作でありながら、
現在入手困難となっている作品を、
B6判ぺーバーバック書籍と電子書籍を、
同時かつ同価格で発売・発信する、
小学館のまったく新しいスタイルのブックレーベルです。」
とのこと。
『小説新子』は、新子自らによる渾身の半生記。
もともとは「アサヒグラフ」での連載でした。
句集『有夫恋』刊行の翌年1988年(昭和63)、
「アサヒグラフ」4月29日号よりスタートした
連載「小説新子ー有夫恋の私風景」は、
スタートするなりたちまち話題沸騰。
同年12月には書籍化され、
朝日新聞社より『小説新子』として出版されました(のちに朝日文庫)。
このたび、700円+税で、
軽やかに、お洒落に、とても読みやすいスタイルで
よみがえった本書。
ペーパーバック、電子書籍、お好きな方でどうぞ。
]]>「講演+句会」という欲ばりな二部仕立て。
講演では、気鋭の万葉学者で人気エッセイストの上野誠さんをお迎えし、
日本最古の歌集「万葉集」のことばの世界についてたっぷりと伺います。
第2部の事前投句による句会タイムもお楽しみに。
オンラインなので、どなたでもどこからでもどうぞ。
Zoomで講座+句会
第6回ゆにゼミ 「万葉のことば」
日時 2023年4月16日(日)14:00-16:00
第1部 講演 「万葉のことば」
講師 上野 誠(万葉学者)
第2部 句会
選者 重森恒雄(ゆに会員) 芳賀博子(ゆに代表)
題「集」で川柳2句。事前投句。
参加費 ゆに会員 1,500円 会員外 2,500円
参加申し込み受付締切 2023年4月1日(土)
詳細、お申し込みは こちら から。
たくさんのご参加、お待ちしています。
]]>
◆『1日1篇「人生を成功に導く」365人の言葉』
(『PHP』編集部編 PHP研究所 2,350円+税)
「読むだけで人生の指針・仕事の哲学が身につく!
月刊誌『PHP』創刊75周年の叡知を凝縮した1冊。
一流の執筆陣による心に響く感動のメッセージをお届けします。」
とにかく執筆陣が豪華です。
松下幸之助、松本清張、田辺聖子、養老孟司・・
そして時実新子も加わっての本書は、
とても読みやすい構成になっていて、
まさに「1日1篇」、毎日めくりたい名言集です。
◆『巻頭随筆 百年の百選』
(文藝春秋編 文藝春秋 1,800円+税)
一方、こちらは
創刊100年を迎えた月刊誌『文藝春秋』の記念の随筆集。
「名文は、時を越えていく――。
2023年、創刊100周年を迎えた月刊「文藝春秋」。
100年の間に数々の著名人が寄稿した7000を超える「巻頭随筆」の中から、
厳選された100篇を一挙収録。
文藝春秋の創設者・菊池寛とは切っても切れない仲である芥川龍之介をはじめとした、
名物連載の第一回も収められている。
大正・昭和・平成・令和という四つの時代がそれぞれに活写される随筆集。」
こちらも司馬遼太郎、遠藤周作、高峰秀子、向田邦子など、
錚々たる執筆陣です。
2冊それぞれ、創刊75年、100年の膨大なアーカイブから
選りすぐりの名言、名随筆を結集しての、まさに永久保存版。
そのいずれにも、時実新子の言葉が選ばれたのは大変喜ばしく、
ぜひ、皆さんのお手元にもどうぞ。
]]>ふるってご参加ください。
*******************
講演【月の子忌 時実新子を読む】
◆日時 2023年3月4日(土) 午後2時〜3時半
◆場所 神戸文学館
◆講師 八上桐子(川柳人、神戸新聞文芸川柳壇選者)
妹尾 凛(川柳人)
川柳作家でエッセイスト時実新子(1929年1月23日〜2007年3月10日)の作品を
発表年ごとに読み返す企画講座。
今回はいよいよ1996年〜2007年を取り上げます。
この間、句集、川柳アンソロジー、エッセイなど約30冊の著作を出版し、作家として大活躍。
阪神淡路大震災以降、新しく「月刊川柳大学」を創刊し、後進の育成にも力を入れました。
作家生活は50年以上、没後16年、いまなお愛読されている新子の名句を鑑賞します。
定員50人 申込先着順 参加料:200円
◆申し込み・問い合わせ先 神戸文学館
くわしくはこちらから
春の岡山でのイベント。
こちらがそのチラシです。
お近くの方は、ぜひどうぞ。
◆おかやま文学フェスティバル2023◆
文学講座
川柳作家 時実新子の世界
講演「新子の原風景と作品〜上九蟠を訪ねて〜」 茉莉亜まり
講演「時実新子の作品と時代性」 芳賀博子
川柳作品(岡山城東高等学校生徒作品)の講評
日時:2023年3月11日(土)13:00-15:00
場所:百花プラザ1階 研修室
定員:50名
聴講料無料 要申し込み
受付:2月8日(水)10時より(先着順)
※新型コロナウイルスの感染状況によって延期する場合もあります。
■申込み・問い合わせ先
西大寺緑花公園緑の図書室
TEL(086)943-2298
誕生日火の縄とびの一段目 新子
本日は、時実新子のバースデー。
健在であれば94歳。
今春は岡山での顕彰催事なども予定され、
作品はまた新たに、
どんなかたちで、どんな風に、出会ってゆくのか。
今日もまた新しいスタートの日。
]]>呼びかけ人は、「川柳大学」創立会員の島村美津子さん。
ふるってご参加ください。
【桜の花の咲く頃に】
第1回 川柳大会
◆とき:令和5年3月26日(日)
受付10時30分〜 投句締切12時 披講13時30分〜
◆ところ:神戸市立婦人会館 5階さくら
(神戸市中央区橘通3丁目4番1号 電話078-351-0861)
◆参加費: 1,000円 (事前申し込みは不要です)
欠席投句はご遠慮願います
特選句には図書カードを進呈します
コロナの状況により中止する場合があります
◆兼題と選者 (各題2句投句)
1.草 川田由紀子
2.いのち 岸本きよの
3.喜び 妹尾 凛
4.華やぐ 田村ひろ子
5.ピンク 中川千都子
6.発見 芳賀博子
7.淡い 八上桐子
アクセス:
JR神戸駅 北へ徒歩5分
神戸高速鉄道 高速神戸駅 北へ徒歩2分
市営地下鉄 大倉山駅 南へ徒歩3分
呼びかけ人:島村美津子
協力:元「川柳大学」阪神ゼミ「実の会」
お問い合せはショートメールでお願いします
090-2119-0575 秀川 純
]]>一月や凛凛と星凛と花 新子
凛凛と。
凛と。
美しいR音がまこと明るくリズムを刻んでいます。
星と花。
天と地。
一月の澄んだ空気に包まれて
すべてが清々しくあり、
我もまたそうありたしと願っている。
そんな一句を口ずさめば、すっと背筋が伸び
句に宿る言霊が、
邪気を払ってくれるような心地もします。
]]>
あけましておめでとうございます。
皆様にとって、素晴らしい一年でありますように。
こちら備前焼のうさぎも、
神戸のやわらかな初日を受けて、跳ねる構えです。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
]]>そしてひと足はやく春の予告編です。
来年3月、時実新子の生誕地でこんなイベントが開催されます。
************
◆おかやま文学フェスティバル2023◆
文学講座
川柳作家 時実新子の世界
講演「新子の原風景と作品〜上九蟠を訪ねて〜」 茉莉亜まり
講演「時実新子の作品と時代性」 芳賀博子
川柳作品(岡山城東高等学校生徒作品)の講評
日時/2023年3月11日(土)13:00-15:00
場所/百花プラザ1階 研修室 (岡山市東区)
定員 50名
聴講料無料 要申し込み
受付 2月8日(水)10時より(先着順)
主催 岡山市・岡山市文学賞運営委員会
西大寺緑花公園緑の図書室
上南公民館・西大寺公民館
共催 公益財団法人 吉備路文学館
■申込み・問い合わせ先
西大寺緑花公園緑の図書室
TEL(086)943-2298
**************
同時開催で、
西大寺高等学校書道部、公民館書道教室による
「新子作品の書道展」、
また陶芸家 黒住泰久氏の
「新子さんの句に絵をそえて」の作品展示も予定され、
とっても盛りだくさんなイベントです。
主催の上南公民館の玄関ではすでに時実新子の資料が
こんな風に展示されています。
写真は上南公民館様よりご提供いただきました。
地元一体となっての顕彰、
詳細については、当サイトでも
追ってまたご案内させていただきますね。
今年も一年、お付き合いいただきありがとうございました。
皆様、どうぞ良いお年をお迎えください。
]]>どちらもさっそく注目を集めています。
まずは、赤石ゆうさんの『チドメグサ』(東北川柳連盟)。
赤石さんは、今年「第11回 東北川柳文学大賞」を受賞。
句集には受賞作「残像」十句も収録されています。
はしっこを歩くときどき雲を吐き
バッテンは誰にでもあるレレレのレ
待っている時間くすぐったい時間
天啓と水羊羹の舌ざわり
いつだって握りしめてるチドメグサ
◆続いてこちらは、
小原由佳さんの『反対側の窓』(青磁社)。
コントン混沌十三歳が歩く音
吹っ切れる古墳を過ぎたあたりから
信仰に似てくる彼のアドバイス
千羽鶴今日で解散してもらう
立ち直るための二月の桜餅
実力派のお二人の、待望の第一句集。
それぞれの日常から創出された
個性あふれる作品、そして作品世界が
たっぷりと味わえます。
]]>最新11月号です。
そのどちらにも時実新子が登場しています。
まずは「川柳人」(隔月刊)。
かの井上剣花坊が原点である本誌は、
現在、岩手在住の佐藤岳俊氏が編集兼発行人を務め、通巻966号。
佐藤氏は時実新子、そして夫・大野進(曽我六郎)とも
長きにわたり交流深き川柳作家です。
そんな佐藤氏自らがペンをとり、
2018年より7月号より「時実新子論」の連載がスタート。
4年の歳月をかけてこのたび完結しました。
毎回貴重な資料をまじえながらの
佐藤氏ならではの視点による
「時実新子」という作家の読み解きは、
大変興味深いものでした。
一方の「現代川柳 琳琅」(隔月刊)。
こちらも片柳哲郎の「新思潮」を継いでの歴史ある川柳誌で、
発行人は杉山夕祈氏です。
最新号では正会員の新井笑葉氏が随筆を寄せられ、
その中で句集『新子』に出合ったときの衝撃、
またご自身の参加された合同句集を献本されたときの
新子からのお礼のハガキについて
触れられています。
令和4年の今、佐藤氏、新井氏の語られる
「時実新子」や「時実新子さん」。
ひとつずつが大切なエピソードです。
]]>当サイトの管理人、芳賀博子がこんな一日講座を開催します。
◆リビングカルチャー倶楽部 オンライン講座◆
「今夜は川柳 〜くつろぎタイムに楽しむ五七五」
2022年12月14日(水)19:30 - 21:00
はい、タイトルどおり、夜のリラックスした時間に
川柳をお楽しみいただく一日体験講座です。
オンラインなので、お好きな場所から受講いただけます。
前半はミニ講義、後半は句会形式で。
Zoomが初めての方も大丈夫。
ご希望の方には事前の接続テストもあります。
川柳の新しいワクワクをここから。
くわしくは、こちらよりどうぞ。
]]>オンラインイベント「第5回ゆにゼミ」を開催しました。
毎回、ことばのさまざまなジャンルから専門家をお招きして
たっぷりお話を伺う「ゆにゼミ」。
今回は姫路文学館学芸員の竹廣裕子さんに
ご講演いただきました。
竹廣さんが展示を担当される際には、
まずその作家が暮らした地など訪ねて歩いて回られるそうです。
まさに、作家の人生の物語を体感していくような
取材や資料収集への情熱、
さらに展示へと展開させていく
ドラマチックな過程に聴き入りました。
その模様は「ゆにゼミレポート」でもどうぞ。
ところで姫路文学館といえば
5年前に「没後10年 川柳作家 時実新子展」が開催され、
全国の新子ファンや川柳ファンの注目を集めました。
ご担当は竹廣さんで、こちらがその図録です。
貴重な資料や写真が満載で、
「川柳作家 時実新子」がぎゅっと凝縮された
永久保存版の1冊。
今、改めて開き、ページから
折々の新子先生の声を聞いています。
図録は在庫があれば、姫路文学館のサイトからも購入できます。
くわしくはこちらまで。
]]>元「川柳大学」会員の吉田利秋さんの
新しい川柳集が誕生しました。
タイトルも『最新 ピンチはチャンス』(私家版 A5判)。
2000年に川柳大学文庫より発行された
第一句集『ピンチはチャンス』以来、6冊目となる本作では、
これまでの代表句に
前作『新 ピンチはチャンス』(左右社 2015)以降の
83句を加えた280句が収録されています。
止まり木でジョーンバエズを聴いている
我が家にも一枚あったフェルメール
許そうとしたら許すと言ってきた
大体は誰がやるかでもめている
フクシマもオキナワも俺のふるさと
ユーモアとペーソスあふれる句、
鋭い社会派川柳など、
吉田利秋さんならでの作品世界が
たっぷりと味わえる一冊です。
お問い合わせは吉田利秋さんまで。
risyuu@pearl.ocn.ne.jp
]]>今も、さまざまなジャンルのスペシャリストの方々が
氏を追悼し、功績をたたえる記事を目にします。
さて、「イッセイミヤケ」といえば、
お洒落大好きでも知られる新子先生の
お気に入りブランドの一つでもありました。
テレビや雑誌の取材などでは、
さらりとイッセイミヤケをまとってにこやかに、
ということも。
きっと気分の上がる服だったんですね。
ところでこちらは時実新子自身による
ファッションイラストです。
ブランドは不明ですが、ペンもウキウキしている感じ。
イラストは、エッセー集『わが母 時実新子 ー母からのラブレター』
(安藤まどか著 実業之日本社)からの転載で、
もともとは長女・安藤まどかさんへの手紙に描かれていたもの。
このような楽しいイラストもまじえて
母・新子は愛娘にせっせと手紙を書き、
ときにファッション指南?もしていました。
たとえば同書ではこんな一通も紹介されています。
1999年(平成11)新子70歳のときの、まどかさん宛の手紙ですが、
その指南、まことアフォリズムのごとし。
「たしかに、自分がどこへ行ったか、
着るモン着るモン落ち着かん時期が確かにあるネ。
50前後が一番難しいと思うよ。
(略)まどかは、茶・グリーン・朱をうまく使って、
上衣丈はぜったい短いのがベター。
渋すぎはちょっとダメ。
(略)60過ぎたら、ましてや70代は、
冒険の季節何を着ても、誰も知らんぷりしてくれる。
あの婆さん、ちょっと変わってる、アホか、と。
そこへ行きつくまで、まどかセンスを磨きなはれや。
今回は、ファッションスクールでした。
ヘア、どうなったか楽しみよ。」
]]>ふるってご参加ください。
******************************
第25回 川柳クレオ 川柳大会
●とき :令和4年10月16日(日)
受付 10時30分 投句締切 12時 披講 午後1時30分
●ところ:千里山コミュニティセンター
(阪急千里山駅 東口徒歩2分
/BiVi千里山3階 TEL 06-6310-7002)
●参加費:1,000円 欠席投句拝辞 特選句には図書カード進呈
事前申込み不要
※緊急事態宣言等が出た場合は中止します。
兼題と選者(各題2句投句)
1 平和 吉田利秋
2 未来 石川憲政
3 注射 秀川 純
4 家 門前喜康
5 希望 平尾正人
6 わくわく 小林康浩
7 ガラス 黒川利一
8 メニュー 中野文擴
9 雑詠(事前投句) ?永政二
☆雑詠は事前投句のみ
雑詠は事前投句をお願いします。発表はクレオ大会。
ハガキに雑詠2句を書いてお送りください。
ご自身の柳号・住所も忘れずに。
投句締め切りは9月末必着。
欠席投句も受け付けます。
送り先
〒658-0063 神戸市東灘区住吉山手 4-6-48-505 島村方
「クレオ川柳大会」
◆主催:川柳クレオ(代表 島村美津子)
]]>ふるってご参加ください。
*****************
2022年4月、「現代川柳」は皆さまの川柳への思いを引き継ぎ、新たに発刊いたしました。
それを記念して誌上句会を開催いたします。
皆さま奮ってご参加くださいませ。
新発刊記念 2022年「現代川柳」誌上句会
★題と選者(各題二句投)
「 眠る 」 中川拓真 選
「 ぐわん」 一橋悠実 選
「 切る 」 杉山昌善 選
「一(いち)」 城水めぐみ 選
「ゆるい」 石川街子 選
「ふわり」 夕 凪子 選
「 紙 」 ?永誠二 選
「雑詠」 小林康浩 選
★締切 2022年11月20日(必着)
★応募期間 2022年10月20日〜11月20日
*第3号(通巻86号)に添付する投句用紙を使用の事(コピー可)。
*メールによる投句は不可。
*通常欄の投句分と同封可。
★参加費 *投句締切までにご送金ください
会員・誌友 : 1000円
一般(会員・誌友以外):2000円(掲載誌代込み)
★御入金先 郵便振替でお願いします。
記号番号 :00970−2−326383
口座名義 : 現代川柳
★投句宛先
〒542-0046
大阪市中央区瓦屋町 2-13-12
石井ビル2階5号室 現代川柳編集部 宛
*入選句は2023年1月20日発行(第4号/通巻87号)にて誌上発表いたします。
主催 現代川柳編集部
☆「現代川柳」第2号(通巻86号)からは、
三宮ジュンク堂でもお取り扱いいただいています。
]]>
川柳作家で、元「川柳大学」編集委員の杉山昌善さんの川柳が
英訳されて、こんな一冊になりました。
『Senryu
The Modern Senryu Poems of Shouzen Sugiyama in English Translation
- 杉山昌善の現代川柳 英訳- 』
ジョーゼフ・ヒックス 著
杉山昌善 川柳
(アメージング出版 定価1,430円)
杉山昌善さんの作品から選りすぐりの140句を
アメリカ人の文学博士で立命館アジア太平洋大学名誉教授の
ジョーゼフ・ヒックスさんが英訳。
たとえば、
◆Cry? Me? Hell no!; Bartender! Keep those beers coming!
〈涙なんかどんどんビールで補充する〉
◆The father of the bride; Tightening his belt a few more notches.
〈花嫁の父でベルトをきつく締め〉
本書によって、杉山昌善さんの川柳はもとより
ドラマ性豊かな「現代川柳」そのものの魅力が
広く世界へ発信される、新たなきっかけとなりそう。
また、ジョーゼフ・ヒックスさんは
「川柳で面白く英語が学べる教材として、
日本で活用されること」も期待しておられるそうです。
と、いろいろな楽しみ方、味わい方のできる『Senryu』。
オンデマンド出版なので、
お求めはAmazon他でどうぞ。
]]>こちらは「川柳大学」104号(2004年8月号)と
128号(2006年8月号)です。
どちらも8月号で、「全国大会特集号」です。
8月号は、年1回、6月に開催されていた
川柳大学全国大会の入選句や、大会レポートをメインとし、
通常の会員・誌友の作品や連載はお休み。
というわけで、ちょっと夏休み気分で
ゆったり大会の秀句を味わう
お楽しみ号でもありました。
と、前段はさておき。
当時、表紙のイラストは新子学長自らが担当。
少しぐぐっと、寄りますね。
目次にはイラストのタイトルが記載されていて
いずれのタイトルも「家族」。
・・ん!
「家族」をテーマに2度、表紙が描かれていたことに
このたび初めて気が付きました。
新子学長が表紙のイラストを手掛けるのは
2003年1月号から2006年12月号までの4年間。
最初の1年はタイトルなしで、
翌2004年1月号からタイトル付きになりますが、
同じタイトルが登場するのは「家族」だけです。
8月の「家族」、
そして2年後の8月に再び「家族」。
たまたまなのか
あるいは、なにか特別な思い入れがあったのか。
いずれであれ、ふっと気持ちやわらぐ
このたびの小さな発見でした。
]]>
暑中お見舞い申しあげます。
ちょっと涼やかなお知らせをお届けします。
ウェブの会「ゆに」で、
この秋、こんなオンラインイベントを開催します。
Zoomを使って講座と句会を楽しむ、大好評企画の第5弾!
【第5回 ゆにゼミ】
◆日時 2022年10月10日(祝・月)14:00〜16:00
◆第1部 講演〈文学館とことば〉
講師 竹廣裕子(姫路文学館学芸員)
演題 「文学館学芸員の仕事 ー姫路文学館の場合」
第2部 句会 (事前投句 題「白」)
選者 平尾正人(ゆに会員) 山崎夫美子(ゆに編集委員)
◆参加費 ゆに会員 1,500円 会員外 2,500円
ことばに関わるさまざまなジャンルから
専門家をお招きしてお話を伺う「ゆにゼミ」。
第1部は、姫路文学館学芸員・竹廣裕子さんの講演です。
姫路文学館は国宝・姫路城の北西にある美しい文学館。
常にユニークで見ごたえある特別展や企画展が開催されています。
竹廣さんはこれまでに夏目漱石、松本清張などの作家展をはじめ
永田耕衣や岸上大作、そして時実新子といった
短詩系作家の展覧会も数多く担当。
今回は「文学館とことば」をテーマに、
どのように作家や作品を掘り下げ、魅力を伝えていくかにについて、
たっぷりお話しいただきます。
第2部は事前投句による川柳句会。
みんなで川柳を楽しみましょう。
オンラインなので、全国全世界どこからでも参加いただけます。
ゆに会員以外の方も、お気軽にぜひどうぞ。
詳細、お申し込みはこちらから。
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森山文基さんの運営されるウェブサイト「川柳本アーカイブ」で
「川柳Z賞」入選作品集が電子化公開されています。
川柳Z賞については、以前、当ブログでもご紹介しましたが
1982年(昭和57)に高田寄生木さん、杉野草兵さんが創設。
多くの川柳人が憧れた伝説の賞で、2006年第25回で終了。
その貴重な入選集、
この6月より12月にかけて順次公開されていく予定とのこと。
創設時には時実新子も選者の一人を務め、
その選句、選評も読むことができます。
くわしくは こちら から。
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管理人・芳賀博子が代表を務めています
ウェブの会「ゆに」。
おかげさまで1周年を迎え、
ただいま新期会員募集中です。
ゆには、川柳を中心にことばの魅力をウェブで楽しむ会。
サイトを拠点に、毎月の新作発表も句会も、
そしてイベントもすべてウェブだから、
世界中のどこからでもご参加いただけます。
さあ、あなたも、
新しい仲間と新しいスタイルで
表現世界を広げてみませんか。
新期お申し込み期間は 6月30日(木)まで。
年2回のこのチャンス、ぜひお見逃しなく。
くわしくは こちら からどうぞ。
]]>神戸でこんな川柳作品展を開催されます。
ユニークなギャラリースペースに
ずらりと色紙50点を展示予定。
美味しいコーヒーも楽しめます。
お近くの方はぜひどうぞ。
【吉田利秋 川柳作品展】
2022年6月8日(水)〜6月14日(火)
11:00〜18:00(最終日17:00)期間中無休
TEL 078・361・5055
]]>〈特別作品〉時実新子50句です。
【樹海】
椅子の血を拭うて人を招じ入れ
尾のない犬の全身で哭く
屋根あれば夫婦の黒い血を結ぶ
産声の近くで神が嗤ったぞ
咽喉の奥にサンマの骨が光るとき
靴の尖りに逃亡妻の夜がはじまる
天窓の未知の世界に死ねない者ら
ほろほろとあれは鳩かな泪かな
雨垂れの終りの汽車が出ていった
ねむるは女その背にまわる火ぐるまか
すでに女のいのちは黄色 晴天つづく
首をもちあげると生きていた女
埴輪の眼をのぞいた 暗いだけだった
石を積む狂えぬまでに狂いたく
人の世に枕 眠れば夜の獄
泣かぬ涙のつもれば白い貝の塚
石割れてそこに転がる首ふたつ
水刑の冬のホースは夫に握られ
オットセイの死んだ背中とわが姿
瞼の朱散って喪天風のみ疾し
円周の窓をあまさぬ百舌の声
これをしも耐えよと月は昇るのか
笑いぐるまに敗北の意図ふくれふくれる
樹の上に樹がある 逢えるかも知れぬ
梟に粗い呼吸を盗まれる
花束を抱いた跣足の街にあかつき
唇と蛇口の朝のかなしいせっぷん
生きる証しの息正常に飯を炊く
あわれむは私ならず夫ならず
いっぴきの蠅を見ているながい人生
ブランコの綱切れるのを見に急ぐ
レモン吸う罪うつくしく朝の天
涙あふれて乾く両眼犬より乾く
胃袋の雪がとけない粉ぐすり
動かない日に切り落とす烏賊の耳
正午の影の真上に立てばのこる理智
ともかく生きてママと呼ばれる返事する
眼帯の目に信号の黄また黄
雨の背を憎んでなおも完らぬ歴史
新しい電車を購って旅に出たし
切符一枚至宝というに軽すぎる
スーツケースのそこで何やら蠢くよ
赤い羽根 裏切る乳房ピンと張る
てのひらの今日さえ誰も知ろうとしない
返す踵のスーツケースに赤い羽根
この駅へこの汽車戻る掟とや
疑わず夫婦の地下へ降りてゆく
窮極に置かれた眉のうつくしき
一枚の皿に秋刀魚は横たわる
憧れは樹海しずかに記憶断つ
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河野春三編集・現代川柳誌「馬」。
今となってはなかなか目にする機会のない
貴重な川柳誌の第6号。
発行は1965年(昭和40)1月1日で
表紙にも「新春号」とあります。
この号に、当時「後援会員」だった時実新子の
「特別作品50句」が掲載されています。
タイトルは「樹海」。
ぐぐっと寄りますと、
キャプションは
〈作者近詠・白鷺城カンヌキ門にて〉
写真がいつ撮られたものかはわかりませんが
発行時は35歳。
珍しい和服姿で、このポーズ。
撮る側も撮られる側も、気合が入っているような。
作品とともに、自身のこんな言葉も記載されています。
拒んでも拒んでも
陽はまた東から昇る
誰がこの掟を破ることが出来ようか
狂えぬ限り 生きてゆく道。
樹の海は深くて暗い
陽を知らぬつめだ(ママ)い世界。
再びは出られないと
人の言うその樹海に
私は憧れる
しずかに足を踏み入れるとき
はじめて私は掟から放たれる
それは「私の生の終り」であったとしてもー。
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過日、装幀家・菊地信義さんの逝去が報じられました。
3月28日、永眠。
共同通信の記事によれば、
1万数千点もの本を手がけられ、
「多摩美術大デザイン科を中退後、1977年に装丁家として独立。
シンプルな書体や余白を生かし、装丁の第一人者として知られた。
山川出版社の多くの教科書や「渋沢龍彦全集」、
俵万智さんの歌集「サラダ記念日」などを手がけた。」
実は時実新子の句集『有夫恋』(朝日新聞社)の装幀も
菊地さんによるものです。
発行は『サラダ記念日』と同じ1987年。
その年末、本書も店頭に並ぶやたちまち大反響を呼び、
句集としては異例のベストセラーになりました。
つまり、菊地信義さんは35年前、
その「異例」の2冊の両方を手がけられていたわけですね。
『有夫恋』はセンセーショナルな作品とともに、
従来の川柳句集とはまったく違う
新鮮な装幀でも、あっと世の注目を集めたことと思います。
謹んで合掌。
]]>今春、2022年度の常設展がスタートしました。
会期 2022年3月18日(金)〜23年3月12日(日)
「まつりと詩歌」をテーマとした
詩歌人による直筆作品やインスタレーション、
また物故作家の作品もパネル展示されています。
その中に、時実新子の1句も。
「「集うこと」が制限されるというかつてない事態に、
脈々と続いてきたまつりの多くが、
立ち止まらざるを得なくなりました。
いま、現代の詩歌人たちは、
どのようなまつりの情景を描き出すのでしょうか。
詩歌のことばをとおして、
せめてその賑わいのなかを歩き、
多様なまつりの場を共有したいと思います。
鎮魂と一日も早くこの疫病が終息することへの願いも込め、
「まつりと詩歌」展を開催します。」
(案内のことばより)
会期はゆったり1年間。
詩歌の豊かな世界にふれられる空間へ、ぜひ。
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前々回の記事、朝ドラ「カムカムエヴリバディ」の続きです。
昭和から令和にかけて、
祖母、母、娘の3世代のヒロインが紡ぐ
100年におよぶ家族の物語。
世代をつなぐモチーフとして
ラジオ英語講座、あんこ、ジャズ、時代劇など
さまざまなものが登場しますが、
「岡山」もそのひとつですね。
現在、ドラマは京都編。
3代目ヒロインの職場は、
東映太秦映画村がモデルと思われる条映太秦映画村ですが
条映の時代劇スターの名前が「桃山剣之介」で
ヒロインの弟の名前が「桃太郎」。
はい、桃や桃太郎といえばもちろん岡山ですよね。
また、ドラマにはいろんな遊びゴコロがあり、
ドラマのセットにさりげなく張ってある
条映の番組宣伝ポスターが「金太郎侍2」。
といえば当然、
かの「桃太郎侍」をニヤリと想起するわけですが、
実はこの「桃太郎侍」って、
もともと現・山陽新聞に連載されていた時代小説だったそうです。
私も今回の朝ドラがきっかけで初めて知りました。
ヒロイン自身は気づいていなくても
ドラマをみている私たちは、時を超えて
いろんなものが思いがけないかたちでつながっていることに
幾度もはっとする。
それもまた本作の見どころかもしれません。
ドラマはいよいよ最終盤。
ネットではファンによる「怒涛の伏線回収」予想も
盛りあがっているもようで、
岡山に始まった物語は、
さてどこへどんな風に着地するでしょうか。
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