珈琲タイム

本が読みたくなるしおり

新子ファン、そして読書好きの方に

素敵なお知らせです♪

 

姫路文学館と神戸文学館が共同で

こんなオリジナルしおりを作成されました!

 

 

新子句のなかでもことに人気句

<手が好きでやがてすべてが好きになる>

がデザインされています。

 

こんな美しいしおりをはさむと

ページを開くたび、テンションがあがりそう。

姫路、神戸市内の協力書店、県内図書館などに置いてあるそうなので

ぜひゲットしてくださいね。


スヌーピーのはちまき

田辺聖子文学館に行ってきました。

 

 

文学館は氏の母校である

大阪樟蔭女子大学のキャンパス内にあります。

http://bungakukan.osaka-shoin.ac.jp/

 

令和元年6月6日、田辺聖子さん永眠。

そのニュースは大きな喪失感をもって

さまざまに報じられました。

 

短詩文芸に関する著作も多数。

なかでも川柳への愛深く、

時実新子句の魅力も折にふれ

名鑑賞で紹介されました。

 

さて館内では著書や自筆原稿、愛蔵品の数々が展示され、

見応えたっぷりです。

書斎の再現コーナーもあります。

 

 

そのリアルさには思わず「わ!」と笑顔になりました。

大のお気に入りだったスヌーピーたち。

写真手前の一番大きなスヌーピーくんは

はちまきを巻いています。

 

 

はちまきには「根性」の二文字。

こんな風に茶目っ気たっぷりに

先生の執筆を

いつも全力応援していたんだなあと。

 

しばし見つめ合っていると

管理人にまで元気をくれました。


川柳のお悩みには

なんであれ学びに悩みはつきもの。

川柳もまた然りで、初心であってもベテランであっても

悶々の種は尽きまじ。

そこでご紹介したいのがこちらの本です。

 

 

たにひらこころさんの『COCO論』(新葉館出版)。

「川柳マガジン」に11年間連載された

人気のお悩み相談コーナーが1冊にまとめられたものです。

川柳作家で心理カウンセラーでもある、たにひらこころさんが

読者のお悩みを「バッサバッサと斬り捨て」るように、

そしてユーモアたっぷりに回答していく、

その回答っぷりには、改めて大いに笑ったり唸ったり。
 

たとえばスランプに悩むご相談には

「それは作ろう作ろうとするから逃げてゆくのです(恋と同じ?)」

「少し欲(上手に作ろう)が出てきた時に立ちはだかる壁には

 思いきりぶつかることです。

 大きコブを作ってスタコラ逃げ出せばいいのです。」なんて。

 

たにひらさんは元「川柳大学」の会員。前書きには

「恩師時実新子の才能には及びもつかないが

 本音人間であるところだけは、しっかり受け継いだようだ」

とあります。

もうすぐ新年度。なにかともやもや中の方は

本書を開いてみられるのも手かも。


1月17日

 

平成七年一月十七日 裂ける   新子

 

 

そして今日は平成最後の1月17日でした。

阪神淡路大震災の日から24年。

 

夜のニュース番組でも震災特集が組まれ

「今日1日」のさまざまなシーンが報じられていました。

そう、スポーツコーナーでもこんなトピックが。

 

まさに震災の日に淡路で生まれた力士、

照強(てるつよし)が白星をあげ

サッカーのヴィッセル神戸は、

犠牲者への黙祷の後、練習を始動したと。

 

今日の神戸は晴れでした。

ここからまた次の1年が始まります。

 


根は「愛」にある

メリークリスマス♪ 

にちなんで?今回はこの赤い表紙の本を

ご紹介しましょう。

 

 

「北の川柳の町 かわうち

 時実新子文学碑建立記念誌」です。

 

平成5年12月1日、青森県は川内町の野平高原に

時実新子文学碑が建立されました。

翌年6月には除幕式や記念川柳大会が開催され

本書はその記念の一冊として発行されました。

 

そして句碑に刻まれたのは自筆によるこちらの句。

 

 

記念誌には除幕に寄せた時実新子の一文が収載され

その中にこんな一節があります。

 

 君は日の子われは月の子顔上げよ  新子

 言い訳めくが文字になりにくい句だ。  

 それに、小学生の遠足も多い地だから

 できればかい書でーと求められていっそう難渋した。

 しかし、私の川柳の根は「愛」にある。

 たとえ世に指弾される恋であろうと、

 愛はすべてに克って美しい。

 あの日月のように、万葉の人々のように、

 おおらかに毅然と顔上げて

 私は人を愛し愛されたい。

 その思いを筆にこめて書いた。

 

愛は美し、そして強し。

さて、今年もお付き合いいただき

ありがとうございました。

来たる年が、みなさんにとって

大らかな愛に満ちた年でありますように。

どうぞ良いお年をお迎えください。


幻の時実新子集

ひょんなことから、超稀少本を手にしています。

1973年(昭和48)に出版された

「私版・短詩型文学全書 川柳篇・第3集

 時実新子集」(八幡船社)。

 

 

俳人・津久井理一が発行した短詩型文学全書の中の

「川柳部門」の1冊。

新書サイズで50ページほどの体裁は

本というよりシンプルな冊子に近い。
 

これまで新子展のショーケース越しに眺めたことはあったものの

実際に手に取って読むのは初めてです。

 

 産声の近くで神が嗤ったぞ

 母を捨てに石ころ道の乳母車

 菜の花のまっさかり死にたし

 

巻頭の3句から

いきなり飛ばしてますねえ。

章のタイトルも「日ざらし」と「雨ざらし」。

解題は河野春三。

 

句集『新子』以降の10年間の句帖より選られた231句は、

まさに『新子』以降の作品の経緯をみるうえでも

貴重な資料です。

なにか新しい気づきを得られたら

追ってまたご報告しますね。


美しいラストパス

大阪北部地震から1週間。

連日続報が伝えられるなか、

サッカーワールドカップでの

サムライジャパンの活躍が日本を沸かせています。

 

ところで時さかのぼって2002年。

日韓開催のワールドカップの折、

「川柳大学」ではこんな特集が組まれていました。

タイトルもずばり「サッカーWカップを詠む」です。

 

 

掲載句を少しご紹介しましょう。

 

 トルシエと同じリズムで噛んだガム  清水和子 

 ベッカムのグラビア抱いて美容院   渡辺 梢

 神様もオロオロしてるロスタイム   鑓田郁夫

 

懐かしいですね。トルシエ監督のあのたたずまいや

ベッカムのソフトモヒカン。

それからそう、「ロスタイム」という言葉も

いつから「アディショナルタイム」になったんでしたっけ。

 

 ほどほどの愛国心でサポーター    原口美智江

 サッカーの影に隠れている事件    高田和代

 

はっとして、クールな詠みぶりにうなります。

そしてこんな句にどきり。

 

 愛していると美しいラストパス   重森恒雄

 

ラストパスが見事にキマッた一句です。

 

さて2018年のワールドカップ。

日を追うごとにますます熱を帯び、

川柳子のペンがどうとらえていくかにも注目です。


パソコンとは、AIとは

先日、神戸新聞の朝刊1面コラムに

こんな記事が掲載されました(2018年4月15日付)。

時実新子も登場しています♪

 

 

 


わくわく川柳ワークショップ

 

こちら実家のアーモンドの花。

もう、ちょっと散りかけで

神戸では桜が咲き始めました。

 

ところで過日、

俳人・朝倉晴美さんが立ち上げられた勉強会

「雲雀丘サロン」にお声をかけていただき

川柳のワークショップを開催しました。

その名も「わくわく川柳ワークショップ」です。

講師のパートナーは川柳仲間の小原由佳さん。

和室の会場で俳人と川柳人、膝詰めで?、

虫食い川柳や、出句無制限の印象吟を楽しみました。

 

印象吟のお題は、雑踏に鯰出現のユニークな絵。

「え、これ見て作るんですか」

「印象吟なんてはじめてで」

と、ちょっぴり不安げな方々も

ゴングが鳴るや、カリカリスルスルーと

鉛筆が走る走る。

 

  あの空からやってきたんだ大鯰  栄子

  信号の黄の点滅に飛花落花    早苗

  この髭を引けば世界がまた動く  ゆず

  

書くほどに得られる解放感とカタルシスに

「これハマるなあ・・!」

なんてコメントを真に受けて

さっそく次なる企画を画策中です。


野郎ぶったくり

 

 

2月20日、俳人 金子兜太さん逝去。

メディアでも大きく報じられました。

「俳句界に新風を吹き込み、

 90歳を過ぎても現役で活躍し続けた

 現代俳句協会名誉会長」。

そして若い頃から川柳にも親しまれ、

時実新子ともゆかり深い方でした。

 

そう、「川柳大学」創刊号(1996年2月)にも

いきなりご登場なんですよ。

新子の対談企画「こんにちは新子です」の

第1回ゲストが金子兜太さんでした。

その対談にこんなくだりがあります。

 

 兜太 それよりも、もっと時実さんの

    “野郎ぶったくり”の話をしましょう。

    その方が面白い(笑)。

 

 新子 その“野郎ぶったくり”って何ですか、先生。

 

 兜太 関東の方言ですかね。

    バサッとやる。

    じくじくじめじめしないでスカッとやる。

    多少下品かも知れんが小気味のいい言葉ですよ。

    ペーソスもあるしね。

 

 新子 じゃあ先生のお作の

    〈長城足下養蜂家族がいるわいるわ〉や

    〈木曽のなあ木曽の炭馬並び糞(ま)る〉

    などもその部類ですかしら。面白い。

 

翌日にNHKのBS俳句大会の

スタジオ選者をひかえたお二人の対談。

場所は東京クレストンホテルのレストラン。

ともに注文は「紫蘇とトマトのスパ」。

 

 兜太 ぼくは人間が好きで俳句へ入った。

    時実さんは川柳へ行った。

    それだけのことでね。

    本質は同じですよ。

 

記事の冒頭にはツーショットが掲載され

兜太さん76歳、新子66歳の

やわらかい笑顔が並んでいます。

ちなみにカメラマンは安藤まどかさん。

 

 新子 今日はどうもありがとうございました。

 

 兜太 こちらこそ楽しい時間をありがとうござんした。

    まどかさん、写真ごくろうさんでした。

    写っておればよろしいからね。

    ハッハッハ。おやすみなさい。

 

お目にかかったこともないのに

豪快な笑い声が聞こえてきそうです。

 

  白梅や老子無心の旅に住む   兜太  


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プロフィール


芳賀博子
元「時実新子の月刊川柳大学」会員
初代管理人・望月こりんさんより引き継ぎ、2014年2月より
担当
http://haga575.com

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