珈琲タイム

平成の詩歌人たち

ただいま、岩手の日本現代詩歌文学館で

こんな常設展が開催されています。

 

「平成の詩歌人たち

   ー 響きあうことば ー」

 

平成31年3月19日(火)ー 令和2年3月15日(日)

https://www.shiikabun.jp/

 

 

すでに足を運ばれた先輩から図録をいただきました。

 

まさにタイトルが展示のテーマそのもので、文学館の収蔵する

・平成に生き、没した詩歌人たちの直筆作品42点
・平成に生まれた詩歌人たちの直筆作品18点

などが展示されているそう。

 

その中に時実新子の色紙もあります。

図録でご紹介しますと、こちらです。

 

 

 手に掬い手からこぼして吉井川

 

吉井川の「川」の字のおしまいの線が

まるで川のようにリズムをつけて

長く美しく伸びています。

 

ほかにも川柳部門ではこんな作家たちの

こんな句の色紙や短冊も。

 

 天国と地獄と遊ぶ独り酒       斎藤大雄

 恥かいて覚えたことで食っている   今川乱魚

 こぶしひらいても何も無いかもしれぬ 尾藤三柳     

 美しい嘘空席が一つ有る       脇屋川柳

 帰省子の駅より直に田の母に     大木俊秀   

 

一方、平成生まれで現在活躍中の作家からはこのお三方。

 

 いけにえにフリルがあって恥ずかしい 暮田真菜

 自画像を黄色く塗り潰して 春    岡しおり

 甦り 現世までも のみこみて    佐藤 光

 

世代を超えて響きあうことばたち。

お近くの方、ご興味のある方はぜひどうぞ。


新子花ごよみ #62

 

母だから泣かない母だから泣く日  新子

 

 

 

もうすぐ母の日。

ということで今回はこの1句を選びました。

もう余計な解説は要りませんね。

時実新子の代表句のひとつであり、

新子句集シリーズの

『母 走りつづける 列車のように』にも

収載されています。句集には他にも

 

 生んだ覚えのある子が敵になってゆく

 旅に出て思う長女のランドセル

 母から母へ母から母へ軋む音

 

ところで句集のサブタイトル、気になりませんか?

「走りつづける 列車のように」とは、って。

これについて新子自身が前書きにこう書いています。

 

 母と子、特に母と娘は列車なのですね。

 快走の日もあるけれど、

 トンネル、坂、鉄橋、横風、向かい風。

 駅では別れの手が千切れたりもします。 

 連結器の軋み音は母と娘を傷つけ痛ませます。

 それでも繋がないと列車は走れないし、 

 大体、切ることができないのですから、

 「いのち号」は今日も、泣いて笑って、

 歓びの笛を吹くのです。


「生誕90年 時実新子展」のスペシャル企画

吉備路文学館での「生誕90年 時実新子展」、

スペシャル企画第2弾といたしまして

8月には管理人が講演させていただきます!

新子先生のとっておきの言葉やエピソードを

ご紹介しながら、みなさんとともに

新たに「時実新子」の魅力に迫ります。

たくさんのお越しをお待ちしています♪

 

****************

 

講演「時実新子の言葉たち」

 

◆講師 芳賀博子

◆日時 2019年8月3日(土)

    13:30〜15:00

◆会場 吉備路文学館 2階北泉ホール

    http://www.kibiji.or.jp/

◆定員 70名(事前申込必要)

 

申込方法

吉備路文学館に電話でお申し込みください。

TEL 086-223-7411

入館料でご参加いただけます。


「生誕90年 時実新子展」のスペシャル企画

吉備路文学館での「生誕90年 時実新子展」会期中に

こんな川柳大会が開催されます。

ふるってご参加ください♪

 

*******************

 

時実新子生誕90年記念 

「現代川柳」第9回川柳大会

 

◆日時 2019年6月16日(日)

    午前11時開場〜午後4時30分

 

◆会場 吉備路文学館

    http://www.kibiji.or.jp/

 

◆題と選者

 事前投句 「ガラス」新井恵子

      「まるい」大西俊和

 

 兼題   「林」  平尾正人 

      「振る」 野上藪蔵

      「レモン」芳賀博子   

      「ずっと」小林康浩

      「答え」 岡田 篤

      「蝶」  眥疥藥

      「生む」 岡田俊介

      「雑詠」 渡辺美輪

 

◆各題2句投(欠席投句拝辞・事前投句は欠席投句可)

 

◆参加費:会員・誌友は1,000円

     それ以外の方は2,000円(掲載誌代込)
     ※事前投句料1,000円は別会計です。

      事前に送付のこと。

◆大会参加希望の方はハガキに住所・氏名(雅号)・「句会参加」と

 明記の上、以下の宛先へ5月31日までにお申し込みください。

 若干の当日参加も受け付けます。 

 

 〒650-0047

 神戸市中央区港島南町5-4-5

 交友印刷株式会社内

 「現代川柳第9回川柳大会」係

 

◆事前投句締め切り:2019年5月31日(必着)

 本誌会員・誌友以外の方もご投句いただけます。

 

詳細はこちらまで。
http://brownycat.blog60.fc2.com/


生誕90年 時実新子展

お知らせです♪

来たる6月9日より、岡山の吉備路文学館にて

時実新子展が開催されます。

 

 

特別展「生誕90年 時実新子展」

2019年6月9日(日)ー 9月1日(日)

http://www.kibiji.or.jp

 

「ことばの力」をテーマに

映画「ずぶぬれて犬ころ」(住宅顕信)上映記念企画展も

同時開催されます。

どうぞお楽しみに!


新子花ごよみ #61

 

平和うれしい恋に泣いたし子も生んだし  新子

 

 

 

近所の桜です。

歩いていたら、紋白蝶のつがいと遭遇しました。

今年初めてみる蝶に、思わず頬がゆるみます。

 

 

新元号が発表になり

平成もいよいよカウントダウン。

改めて掲句をかみしめています。

続く世の平和を祈りつつ。

 


川柳のお悩みには

なんであれ学びに悩みはつきもの。

川柳もまた然りで、初心であってもベテランであっても

悶々の種は尽きまじ。

そこでご紹介したいのがこちらの本です。

 

 

たにひらこころさんの『COCO論』(新葉館出版)。

「川柳マガジン」に11年間連載された

人気のお悩み相談コーナーが1冊にまとめられたものです。

川柳作家で心理カウンセラーでもある、たにひらこころさんが

読者のお悩みを「バッサバッサと斬り捨て」るように、

そしてユーモアたっぷりに回答していく、

その回答っぷりには、改めて大いに笑ったり唸ったり。
 

たとえばスランプに悩むご相談には

「それは作ろう作ろうとするから逃げてゆくのです(恋と同じ?)」

「少し欲(上手に作ろう)が出てきた時に立ちはだかる壁には

 思いきりぶつかることです。

 大きコブを作ってスタコラ逃げ出せばいいのです。」なんて。

 

たにひらさんは元「川柳大学」の会員。前書きには

「恩師時実新子の才能には及びもつかないが

 本音人間であるところだけは、しっかり受け継いだようだ」

とあります。

もうすぐ新年度。なにかともやもや中の方は

本書を開いてみられるのも手かも。


与謝野晶子の満蒙旅行

関西でただいまこんな企画展が話題を呼んでいます。

大阪府堺市にある「さかい利晶の杜(りしょうのもり)」で開催中の

「与謝野晶子の満蒙旅行〜初公開書簡を中心に〜」

 

「歌人の与謝野晶子と夫の鉄幹が満州と内蒙古を旅行した際、

 実現に尽力した南満州鉄道(満鉄)社員らに宛てた書簡約10点が見つかり」

初公開されています。

書簡は満鉄のハルビン事務所長だった古澤幸吉氏ご夫妻が、

晶子夫妻から受け取ったもので、

「神奈川県の旧宅に残っていたのを、孫で元朝日新聞記者の陽子さんが発見した」

とのこと。

これはナマで拝見したい。

https://www.asahi.com/articles/ASM2N3GQBM2NPTIL003.html

 

古澤陽子さんといえば、アサヒグラフの「川柳新子座」などご担当され、

新子先生もとても恃みにされていた記者さんです。

「満蒙旅行」とタイトルからしてロマンあふれる企画展、

ご興味おありの方は、ぜひどうぞ。

会期は3月24日(日)まで。

 


新子花ごよみ #60

 

日は春にニュースはスポーツに移る  新子

 

 

窓の日差しがやわらかくなった。

ニュースは特段大きな事件なくスポーツへと移り、

野球のキャンプ情報など流している。

あ、春だなあと。

そんなおだやかな1句に、ほっと息をつきます。

 

今日は時実新子の命日。

仏教でいえば十三回忌になります。

コーヒーをこよなく愛した先生を偲びながら

今、ちょっとおいしいコーヒーを淹れました。

みなさんも一緒にいかがですか。

 

(「時実新子の川柳大学」123号 2006年3月)


落語で五七五

お知らせです♪

4月に京都でこんなイベントを開催します。

 

 

落語で五七五

2019年4月13日(土)午後2時開演(午後1時30分開場)

 

落語を聞いて、一句詠んでみませんか。
落語と川柳が魅惑のコラボ!
さらに会場は京都伏見稲荷の洋館町家(国の有形文化財)、と

おもしろたっぷりのイベントです。
落語の演者は上方落語界のホープにして

「詩人でもある文芸派噺家」の笑福亭智丸さん。
<1部>ではまず智丸さんの一席の後、全員参加で句会を楽しみます。

句会進行は芳賀博子が担当、川柳は初めての方も大歓迎です。
<2部>は智丸さんにも加わっていただいて、

軽く一杯やりながらの懇親会。
こちらにもふるってご参加ください。

 

●会場 洋館町家(松井家住宅)
     〒612-0808 京都市伏見区深草稲荷榎木橋町9
     ☎075-641-1153
     https://youkanmachiya.jimdo.com
●<1部>落語会&句会 午後2時〜4時 
 <2部>懇親会    午後4時〜6時
●料金 <1部> 2,500円(1ソフトドリンク付)
    <2部> 2,000円

●定員 20名


ご予約、お問合わせは「落語で五七五」事務局まで
kiratto575@gmail.com
※ご予約の際には懇親会参加の有無も明記ください。


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プロフィール


芳賀博子
元「時実新子の月刊川柳大学」会員
初代管理人・望月こりんさんより引き継ぎ、2014年2月より
担当
http://haga575.com

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